教科書のp.20を見ると分かるようにいろいろな定数がある.しかし,この講義は主に数値
計算について学習するので,整数定数と浮動小数点定数がほとんどである.文字定数や文
字列リテラルは使用頻度が少ない.その他のものはほとんど使われない.
整数型と実数型の定数を変数に代入して,画面へ出力するソースをリスト
5に示す.各行の内容は以下の通りである.
- 1, 3, 12, 13行
- 先ほどのべたように,これはおまじない.
- 4行
- 整数型の変数seisuを宣言.詳細は次回の授業で述べる.
- 5行
- 倍精度実数型の変数jisuを宣言.詳細は次回の授業で述べる.
- 7,8行
- 変数に定数を代入.コンピューター言語で値を代入する場合,左辺の変数
に右辺の計算結果を代入することになる.必ず,左辺は変数で,右辺は数値と
なる.
- 10行
- ダブルクォーテーションで囲まれた部分中の%dの部
分に変数 seisu の値を10進数(decimal)で,%eの部分に変数
seisuをeタイプで置き換えディスプレイに表示する.この%dや
%eを変換仕様という(教科書p.322).
nは改行である.
1 #include <stdio.h>
2
3 int main(void){
4 int seisu;
5 double jisu;
6
7 seisu = 65;
8 jisu = -69.53e-7;
9
10 printf("seisu = %d jisu = %e\n", seisu, jisu);
11
12 return 0;
13 }
seisu = 65 jisu = -6.953000e-06
リスト5を直して,以下の練習問題を実行させよ.
- [練習1]
- 変数seisuに をjisuに
を代入するプログラムを作成せよ.
- [練習2]
- 変数seisuに
をjisuに
を代入するプログラムを作成せよ.そして,実行結果
の内容を考察せよ.
- [練習3]
- 変数seisuに をjisuに
を代入するプログラムを作成せよ.そして,実行結果
の内容を考察せよ.
教科書の表2-4(p.28)のものをエスケープシーケンスと言う.これは2つあるいはそれ以上
の文字列で表す特殊文字である.それらの機能は表に書いてあるとおりであるが,数値計
算で重要なものは,
nと
tである.とりあえず,こ
の2つの動作を理解せよ.
リスト5の9行目のprintf関数のダブルクォーテーション内を
変えて,以下の練習問題を実行せよ.
- [練習1]
-
nを適当に挿入して,その動作を確認せよ.
挿入は,1個のみならず,2〜3個それを挿入した場合も確認せ
よ.
- [練習2]
-
tを適当に挿入して,その動作を確認せよ.
挿入は,1個のみならず,2〜3個それを挿入した場合も確認せ
よ.
- [練習3]
- Hello World !!のプログラムのダブルクォーテーション
内のいろいろな場所に,
nと
tを書いて,その動作を理解せよ.
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Yamamoto's laboratory著者:
山本昌志
Yamamoto Masashi
平成19年4月17日