このプログラムでは,3つの異なる変数名 hogehogeとHogehoge,hoGehogeが使わ
れている.おなじ「ほげほげ」であるが,アルファベットの大文字と小文字が異なってい
る.C言語では大文字と小文字は,区別され,異なった変数としてあつかわれる.これは,
プログラムの実行結果を見れば分かる.
1 #include <stdio.h> 2 3 int main(void){ 4 int hogehoge, Hogehoge, hoGehoge; 5 6 hogehoge = 1; 7 Hogehoge = 2; 8 hoGehoge = 3; 9 10 printf("hogehoge = %d\n",hogehoge); 11 printf("Hogehoge = %d\n",Hogehoge); 12 printf("hoGehoge = %d\n",hoGehoge); 13 14 return 0; 15 }
hogehoge = 1 Hogehoge = 2 hoGehoge = 3
おまじないがかなりある.諸君は,まだC言語の学習をはじめたばかりなので,その内容 まで理解しようとすると,先に進むことができない.多少のことは目をつぶって,意図し た通りに動作するプログラムを作ることに専念すべきである.
おまじないと動作を記述する部分は,図7のように書く.プログラムを作成す るときには,最初にこのおまじないを書く.つぎに,動作の部分を書くようにすればプロ グラムはできあがる.なにはともあれ,このおまじないにはご利益はある.
ANSI6の規格に反するが, //をコメント文の開始として使える.この2つのスラッシュから,行末までがコメントとなる.
リスト2にコメント文が入ったソースプログラムを示す.また,リ スト3には,コメント文が無いプログラムを示す.どちらもはまったく同じ 実行結果になる.それどころか,コンパイルしてできた実行ファイル(機械語)も同一であ る.このことからも,コンパイラーはコメント文を無視することが分かる.
1 /* ============================================ */ 2 /* == 円の面積の計算 */ 3 /* ============================================ */ 4 #include <stdio.h> 5 6 int main(void){ 7 double pi; 8 double r, s; 9 10 pi = 3.141592; /* 円周率 */ 11 r = 1.0; /* 円の半径 */ 12 s = pi*r*r; /* 円の面積 13 次の行にまたがっても良い */ 14 15 printf("s = %f\n",s); // ANSIの標準ではないが,これもOK 16 17 return 0; 18 19 }
s = 3.141592
1 #include <stdio.h> 2 3 int main(void){ 4 double pi; 5 double r, s; 6 7 pi = 3.141592; 8 r = 1.0; 9 s = pi*r*r; 10 11 12 printf("s = %f\n",s); 13 14 return 0; 15 16 }
s = 3.141592
A B C D E F G H I J K L M N O P Q R S T U V W X Y Z
a b c d e f g h i j k l m n o p q r t t u v w x y z
0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 _ (下線,アンダースコアー,アンダーバー)
リスト4に字下げをして記述したプログラムを示す.プログラムの
構造が分かり易くなっていることに気づくだろう.このプログラムでは,for文を使っ
て,繰り返しの構造が使われている.iの値を変えなら,forの後の中括弧
{ }の中を9回繰り返している.この繰り返し(ループ)の部分を字下げし
て分かり易くしている.
1 #include <stdio.h> 2 3 int main(void){ 4 int i; 5 6 for(i=1; i <= 9; i++){ 7 printf("%d: Hello World !!\n",i); 8 } 9 10 return 0; 11 }
1: Hello World !! 2: Hello World !! 3: Hello World !! 4: Hello World !! 5: Hello World !! 6: Hello World !! 7: Hello World !! 8: Hello World !! 9: Hello World !!
このプログラムでは,以下の繰り返し文(ループ)が使われている.
for(i=1; i <= 9; i++){ printf("%d: Hello World !!\n",i); }これは, -6pt
ここで,少しprintf文と繰り返し文の練習をしてみよう.
1 ==== Hello World !! ==== 1 2 ==== Hello World !! ==== 2 3 ==== Hello World !! ==== 3 ・ ・ ・ 100 ==== Hello World !! ==== 100