Yamamoto's Laboratory
 
 
加速空洞
  進行波型加速管
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
研究内容 加速器 COMSOL 加速空洞: 進行波加速管

COMSOL加速空洞: 進行波加速管軸対称進行波加速管の2次元計算

COMSOLは二次元の固有モード計算ができます.そのため,軸対称進行波加速管をとても高精度で計算可能です.その計算方法を示します.

目次


進行波型加速管

電子加速器の低エネルギー部の加速には,電子線形加速器 (Lanac) が使われます.これは電子銃や加速管,収束電磁石から構成されます.この加速管には二つのタイプがあり,産業用では定在波型加速管,研究所等では進行波型加速管が使われることが多い.ここでは,進行波型加速管の計算方法を示します.

図1に高エネルギー加速器研究機構の電子線形加速器の加速管,図2にその内部構造を示します.

図1: KEKの加速管

図2: 進行波型加速管の内部構造

計算モデル

図3と表 1 に計算モデルと寸法を示します.これは進行波型加速管の1周期分です.通常の加速管の運転は 2$\pi$/3 モードなので,図 3 の左右の RF の位相差は 2$\pi$/3 rad になります.

図3: 加速セル (1周期分)

進行波型加速管の1周期の寸法
寸法パラメーター寸法 [mm]
a11.527
b41.361
D34.990
t5.000
rb1.000

COMSOL での計算手順

COMSOL で,図 3 の加速セルの共振モードの計算を行います.その具体的な手順は以下のとおりです.

  1. COMSOL を起動します(スクリーン).
  2. Physics の設定
    1. Model Wizard をクリックします.すると,Select Space Dimension が現れます(スクリーン).ここで「2D Axisymmetric」を選択します.
    2. Select Physics が現れます(スクリーン).
    3. 左のツリーの Radio Freqency > Electromagnetic Waves, Frequency Domain (emw) を選択します(スクリーン).そして,ボタンAddをクリックします.
    4. Review Physics Interface が表示されます.下側の Study をクリックします(スクリーン).
    5. Select Study ツリーの General Studies > Eigenfrequency を選択し,下側の Done をクリックします(スクリーン).あるいは,Eigenfrequency をダブルクリックします.「Eigenfrequency」と「Frequency Domain」の違い を理解することが重要です.
  3. すると,Model Builder が現れます(スクリーン).モデルの作成を行います.
    1. ここで,いったんファイルに保管します.File > save を選択します.フォルダーを選択し,ファイル名 (例: TW_cell.mph) を指定し保存します.
    2. Model Builder の Geometry 1 をクリックします.すると,ペイン Geometry が現れます.Label に適当な名前 (例: Cell) をつけます.そして,Length unit を mm にする(スクリーン).
    3. Model Builder の Pramters 1 をクリックします.すると,ペイン Prameters が表示されます.Label に適当な名前 (例: Parameters cell) をつけます.そして,図4のようにパラメーターを記入します(スクリーン).Name と Expression は必須ですが,Description は任意です.Expression は単位付きで,記入します.

      図4: Parameters 設定

    4. メニューの Geometry > Primitivies > Polygon を選択します(スクリーン).そして,加速セルの形状を作成します.
      1. Laabel の名前を付けます.デフォルトは Polygon 1 ですが,分かりにくいので Polygon cell のようにします.
      2. Object Type はデフォルトの Solid にします.「Closed curve」と「Solid」 の違いを理解することが重要です.
      3. そして,図5のようにポリゴンの座標を指定します(スクリーン).

        図5: Polygon 設定

      4. モデルを作成するために,Geometry > Build > Build all をクリックします.そして,ペイン Graphics の ボタン Zoom Extents () をクリックします.すると,Graphics に (r, z) 平面での図形が表示されます(Graphis).
      5. ディスクの先端のRを付けます.メニューの Geometry > Primitivies > Fillet ()をクリックします.そして,二か所のディスクの先端をクリックし,Radius を t/2 とします(Fillet).そして,ペイン Fillet の Build All Objects をクリックします.すると,ディスクの先端が丸くなります(Graphics).
      6. 再度,Fillet ()をクリックし,空洞内部のRを付けます.この時のフィレットの半径は rb です(空洞内部のR).
  4. 次に物質の指定をします.
    1. ペイン Model Builder の Component 1 (comp1) > Materials をクリックします.

ページ作成情報

参考資料

更新履歴

2025年12月07日 ページの新規作成


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