軸対称問題は、円柱座標系を使うのがセオリーである。この場合、磁石の形状は完全軸対
称で、電流は
方向のみに流れる。そして、作られる磁場は
と
方向である。この場合、ベクトルポテンシャルを
方向のみにと
ることができる。従って、
と
を計算するより、
を計算して、その回
転から磁場を求める方が簡単である。
静磁場の汎関数は式(7)で示したとおりである。この式
にはベクトルポテンシャルの回転の演算が含まれる。円柱座標系の回転は、以前示したとおり、
 |
![$\displaystyle = \left[\frac{1}{r} \if 11 \frac{\partial A_z}{\partial \theta} \...
...se \frac{\partial^{1} A_r}{\partial \theta^{1}}\fi \right] \hat{\boldsymbol{z}}$](img41.png) |
(12) |
である。ここでは、ベクトルポテンシャルは
のみであるため
となる。
この回転の結果を汎関数の式(7)に適用すると、
となる。
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著者: 山本昌志
Yamamoto Masashi
平成19年8月20日