軸対称問題は、円柱座標系を使うのがセオリーである。この場合、磁石の形状は完全軸対
称で、電流は
方向のみに流れる。そして、作られる磁場はと
方向である。この場合、ベクトルポテンシャルを
方向のみにと
ることができる。従って、とを計算するより、を計算して、その回
転から磁場を求める方が簡単である。
静磁場の汎関数は式(7)で示したとおりである。この式
にはベクトルポテンシャルの回転の演算が含まれる。円柱座標系の回転は、以前示したとおり、
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である。ここでは、ベクトルポテンシャルはのみであるため
となる。
この回転の結果を汎関数の式(7)に適用すると、
となる。
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著者: 山本昌志
Yamamoto Masashi
平成19年8月20日