Z80
メモリー
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8ビット CPU Z80メモリーメモリーを Z80 に接続する方法を述べます. 目次メモリーとはCPUとメモリーは,コンピューターの最も重要な要素です.コンピューターの動作原理は非常に単純で,それはCPUとメモリーで説明できます.大雑把に述べるとその動作は,(1)CPUはメモリーから命令を読み込む,(2)その命令に従いCPUはメモリーからデータを読み込みデータを加工する,(3)CPUは加工されたデータをメモリーに保存する — の繰り返しです.これらの合間に,時々,CPUは周辺機器とデータの授受を行います.周辺機器もまた,レジスターと呼ばれるメモリーを持っており,CPUはそれにアクセスします.ここでは,周辺機器のレジスターについては述べません.CPUが直接アクセスする主記憶装置と呼ばれるメモリーについて,説明します. 先に述べたようにコンピューターは,メモリーに書かれたプログラムに従い,メモリーに書かれたデータを処理する装置です.その処理を行う装置が CPU で,Z80はそのひとつです.メモリーにはプログラムとデータが区別なく書かれているということ理解しておくべきです. メモリーは,電源が切れても記憶が残る Read Only Memory(ROM) と,電源が切れると記憶が消去される Random Access Memory(RAM) に大別できます.前者の ROM は,名前の通りCPUから見ると読み込み専用で,書き込むことができません.その内容(プログラムやデータ)は,あらかじめ別の方法で書き込まれます.一方,RAM はCPUにより,読み込みも書き込みも可能です.名前に Random Access と付くのは,奇異な感じがします.ROM も Random Access ですから. 普通のコンピュータの CPU は,データバスを通して 8ビット(1バイト)単位でメモリーにアクセスします,従って,CPU もメモリーも,8本の導線がデータバスになります.メモリーには,この8ビットのデータがひとかたまりで,大量に保管されています.これらのデータはアドレスにより管理されます.Z80 CPU は 64キロバイト[kB]のメモリーにアクセスできます.64[kB]は,216[Byte]です.従って,メモリーのアドレスを指定するために,CPUはアドレスバスと呼ばれる 16本の導線が必要になります.一方,メモリーのアドレスバスの電線は16本とは限りません.1[kB](210[B])のメモリーだとアドレスバスは10本,2[kB]だと11本,4[kB]だと12本になります.CPUとメモリーのアドレスバスの接続については,後述します. メモリーのハードウェアーここでは,参考資料[1]と同様に 32[kB] の ROM と 32[kB] の RAM を Z80 CPU に接続する方法を述べます.ROM は アドレスの 0000h — 7fffh に,RAMは 8000h — ffffh に配置します. ROM
データを書き込む方法に応じて,様々な ROM があります.ここではその詳細は述べません.一方,読み込み方法はどれも似たり寄ったりです.チップセレクタでメモリを有効にし,メモリーのアドレスを指定し,読み込み信号をあたえると,メモリーはデータを出力します. 自宅に,日立製の UV-EPROM HN27C256G-20 が大量にあります.図1に,その端子配列を示します.
このROMの動作モードを表1に示します.
ROM HN27C256G のデータは,2537[Å]の紫外線を 15 [W·sec/cm2]を照射すると消去できます.照射後は,全てのビットは,「1」になります. RAM
ROMは,フリップフロップで記憶する SRAM と,コンデンサーに記憶する DRAM があります.ここでは,CPU との接続が簡単な SRAM を使います. 自宅には,富士通製の SRAM「MB84256C-70L」が複数有りました.それを使うことにします.図2に,その端子配列を示します.
CPU がRAM からデータを読み込む場合,(1)アドレスバスに読み込むデータのアドレスを指定,(2)CSを L レベル,(3)OEを L レベルにします.すると,RAM はデータバスにデータを出力します.一方,データを書き込む場合には,(1)アドレスバスに読み込むデータのアドレスを指定,(2)CSを L レベル,(3)WEを L レベルにします.すると,RAM はデータバスのデータを保管します. Z80との接続ページ作成情報参考資料
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