LaTeXWEB 用の数式(SVG)dvi を svg に変換
LaTeXのコンパイルで出力される dvi を SVG フォーマットの図に変換する方法を示します．WEB に掲載するときに使えます．
目次
はじめに
webに数式を貼り付けるときにも，LaTeXを利用すると良い．LaTeXで Scalable Vector Graphics(SVG)形式の数式を作ることを勧めます．今時のブラウザは SVG に対応していますので，かなりきれいな数式ができあがります．
SVGフォーマットの数式の作り方
いくつかの方法で，LaTeX の数式を SVG ファーマットに変換できます．ここでは，筆者が使っている二通りの方法を示します．最初の方法は，dvisvgm を使い dvi ファイルを SVG フォーマットに変換する方法です，二番目の方法は，pdfcrop と pdftocairo を使い dvi → pdf → SVG に変換する方法です．dvisvgm を使う方法がお勧めです．
SVG作成 (dvisvgm)
div を svg に変換する方法は，筆者の dvisvgm のページを参照下さい．
SVG作成 (dvipdfmx, pdfcrop, pdftocairo)
SVGフォーマットの数式の作成は，(1) LaTeXで数式のみの dviファイルの作成，(2) dviをpdfファイルに変換，(3) pdf の余分な余白を切り取る，(4) pdf を SVG フォーマットに変換，というようにします．最初の二つの作業は，LaTeXでは常識なので，ここでは説明しません．
まずは，数式のみの dvi ファイルを作成します．そして，それを dvipdfmx を使い pdf に変換します．できあがった pdf は，数式はほんの少しで大部分が余白となっているはずです．次のコマンドで，余白を切り取ります．
$ pdfcrop equation.pdf equation.pdf
入力ファイル名と出力ファイル名を同一にします．出力ファイル名を省くと，入力ファイル名に「-crop」が追加されます．次に，pdftocairo を使い pdf を svg に変換します．
$ pdftocairo -svg equation.pdf
これで，web の html に貼り付け可能な数式の SVG ファイルが完成します．後で役に立つので，png ファイルも作っておきます．
$ convert -density 600x600 equation.pdf equation.png
htmlの書き方
数式の SVG ファイルは次のようにして，html 文書に貼り付けます．<table>タグを使って，式番号を書いています．
<table align=center><tr> <td width=600> <object data="equation.svg" type="image/svg+xml" style="width:60%;margin:10px 50px 10px 100px"> <img src="equation.png"/ width="50%"> </td> <td>(1)</td> </tr></table>