文字や数字等のデータを処理することがコンピューターの仕事と考えることができる。処
理すべきデータは、全て、コンピューターのメモリー
2に記憶しな
くてはならない。それにアクセスするためには、プログラマーはその記憶場所に名前を付
けなくてはならない。加えて、C言語の場合
3、効率よくデータを扱う
4ためにデータの型も指定する必要がある。
最初に学習した単純型のデータ構造の場合、
int a;
double x;
のように宣言すると、
- aと名付けられた整数型のデータ領域が一つ用意される。
- xと名付けられた倍精度実数型のデータ領域が一つ用意される。
となる。このデータ構造では、変数名、たとえば
aや
wを指定す
ることで、その領域のデータを入出力できる。
単純型のデータ構造の場合、一度に確保できるメモリーの領域は1個なので、大量のデー
タを扱うのは不向きである。そこで、大量のデータを扱うために、配列というデータ構造
が考えられた。
これは、同じ型のデータを任意の個数宣言し、配列名と自然数
5でアクセスすることができ、便利である。配
列を使うためには、
int b[10000];
double y[10000];
のように宣言をする。こうすると、
- 配列名bの整数型のデータ領域が10000個用意される。用意されるデータ領域
は、b[0]〜b[9999]である。
- 配列名yの倍精度実数型のデータ領域が10000個用意される。用意されるデータ領域
は、y[0]〜y[9999]である。。
となる。このデータ構造では、配列名と添え字(インデックス)、たとえば
b[1234]や
y[45]を指定することで、その領域から値を入出力できる。
配列型のデータを取り扱う場合、繰り返し文とともに使われることが多い。次の例のよう
にである。
for(i=0; i<=9999;i++){
y[i]=3.1415*b[i]
}
添え字が1つのものを一次元配列と言い、それ以上のものを多次元配列と言う。C言語では
多次元配列を使う場合、
int hoge_1[100], hoge_2[100][100], hoge_3[100][100][100];
double huga[10], huge[10][10], hugo[10][10][10];
のように宣言を行う。これらも、配列名と複数の添え字で、そこにあるデータにアクセス
する事ができる。3次元以上ももちろん可能である。
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Yamamoto's laboratory著者:
山本昌志
Yamamoto Masashi
平成16年11月30日