Yamamoto's Laboratory
講義ノート2006年度3E 実験実習 → コンピューターリテラシー教育(Ngraph 褊)

Ngraph

目次

  1. Ngraphについて
  2. マニュアル
  3. グラフ作成(ExcelのCVS形式)

Ngraphについて

Ngraphはグラフ作成ソフトウェアーで,科学技術で使われるグラフを書くのに適している.Excelでもグラフを書くことができるが,科学技術のレポートで要求されるクォリティにはとうてい及ばない.2年生のときに学習したgnuplotももちろん良いが,Ngraphの方が簡単である.

情報処理センターと電気情報工学科3FのPCルームのパソコンには,Ngraphがインストールされている.これを使うと,手書きよりも,短時間できれいなグラフを作ることができる.レポートで提出するグラフはパソコンで作成することを強く進める.

使用方法

Ngraphを使ったグラフ作成方法は,以下に詳しく書かれている.

グラフ作成(CVS形式のデータ)

先ほど作成したExcelのデータをNgraphを用いてグラフを作成する.実験指導書の図3.2にならって,実測値と理論値を1枚のグラフを図1のようにに書く.資料作成の時間が足りなかったので,ほとんど文章で説明する.

図1:Ngraphでのグラフ作成の例

グラフ作成の手順は以下の通り.

  1. ExcelのデータをCVS(Comma Separated Values)形式で保存する.CSVとは,データをカンマ(",")で区切って並べたファイル形式のことである.
  2. Ngraphaをダブルクリックして立ち上げる.
  3. Axis windowでグラフの軸を決める.
    • fX1 をダブルクリックして周波数(x軸)を決める.スケール法は log とする.最小値は100,最大値は 1000000 とする.
    • fY1 をダブルクリックして,ゲイン軸(左 y軸)を決める.スケール法は linear とする.最小値は -40 で,最大値は 0 とする.
    • fR1 をダブルクリックして,位相軸(右 y軸)を決める.スケール法は linear とする.最小値は 15 で,最大値は 120 とする.
  4. 横軸は周波数,縦軸はゲインの理論値のグラフを作成する.理論値のため,点ではなく 線引く.
    1. メニューのデータの開くを選択する.そうするとファイル選択の画面がでるので,先ほどCSV形式で保存したデータをダブルクリックする.
    2. 読み込みボタンを押し,CVS形式をチェックする.
    3. さらに,先頭スキップ行に3を入れる.先頭の3行は数値データ以外が書かれている.
    4. OKボタンを押す.
    5. (x)カラムを2とする.そして,軸をfx1とする.2列目に,周波数が書かれている.
    6. (y)カラムを9とする.そして,軸をfy1とする.9列目に,利得の理論値が書かれている.
    7. タイプを curve にする.
    8. OKボタンを押す.
    9. ツールバーの鉛筆マークとDrawと書かれたボタンを押す.
  5. Data Window の先ほどのデータを選択して,右クリックで Duplicate (INS) を選択する.
  6. Duplicate(複製)されたデータをダブルクリックして,先ほどにならってグラフを作 成する.横軸は周波数,縦軸はゲインの実測値のグラフを作成する.実測値のため, 点を描く.
    1. (x)カラムを2とする.そして,軸をfx1とする.2列目に,周波数が書かれている.
    2. (y)カラムを10とする.そして,軸をfy1とする.9列目に,利得の測定値が書かれている.
    3. タイプを mark にする.サイズは,400くらいが良い.
    4. OKボタンを押す.
  7. Data Window の先ほどのデータを選択して,右クリックで Duplicate (INS) を選択する.
  8. Duplicate(複製)されたデータをダブルクリックして,グラフを設定する.横軸は周 波数,縦軸は位相の理論値のグラフを作成する.
    1. (x)カラムを2とする.そして,軸をfx1とする.2列目に,周波数が書かれている.
    2. (y)カラムを7とする.そして,軸をfR1とする.7列目に,位相の理論値が書かれて いる.
    3. タイプを curve にする.
    4. OKボタンを押す.
  9. Data Window の先ほどのデータを選択して,右クリックで Duplicate (INS) を選択する.
  10. Duplicate(複製)されたデータをダブルクリックして,グラフを設定する.横軸は周 波数,縦軸は位相の実測値のグラフを作成する.
    1. (x)カラムを2とする.そして,軸をfx1とする.2列目に,周波数が書かれている.
    2. (y)カラムを8とする.そして,軸をfR1とする.8列目に,位相の実測値が書かれて いる.
    3. タイプを mark にする.サイズは,400位がよい.
    4. OKボタンを押す.
  11. Tのマークを選択して,軸のラベルやデータの説明を書く.
  12. グラフをクリップボードにコピーする.メニューの出力のクリップボードを選択し, OKを押す.すると,Wordに貼り付けることができる.
  13. Wordに戻り,貼り付ける.


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