Mathematicaは,CやFORTRANのようにコンパイルする必要が無く,その場ですぐに計算が
きる.使い方は簡単であるが,ここで学習する上で,以下の注意事項を覚えておく必要が
あります.
- 計算すべき内容(プログラムやコマンドなど)を書いたならば,Shift+Enterで実行
する.
- 計算の結果やプログラムは,メニューの[保存]または[別名で保存]を選択するこ
とによりセーブできる.
- キーをタイプすることにより,コマンドや文字はテキストで示すこともできるが,
パレット(図2)を使うことも可能である.もし,パレットのウイ
ンドウが開かれていなければ,[ファイル]
[パレット]
[BasicInput(基本的な入力)]を選択すれば良い.
- 文法は,C言語に似ている.
- 関数名やコマンドは,全て大文字から始まる.2つ以上の単語から構成されるコマ
ンドは,それぞれ大文字から始まる.
- 引数は,全てかぎ括弧[引数]内に書く.
- 式の間に1つ以上のスペースがあると,それは積の演算になる.
Mathematicaは,フロントエンドとカーネルから構成されている.フロントエンドは,式
の入力や結果の出力を行うユーザーインターフェースである.それに対して,カーネルは
計算を行い,ユーザーからは見えない.これらのモジュールは,Mathlinkで結ばれている.
カーネルは,以前の計算結果の内容も記憶している.たとえば,変数aを使った
場合,その内容は,クリアー命令3を
使わない限り,次の計算にも継承される.これは,便利な機能である反面,問題が生じる
ことがある.
次々に計算結果が,継承されるので,新たな計算をする場合,思わぬ間違いが生じたり,
計算エラーを起こすことがある.その場合,カーネルの記憶内容をクリアーすれば良い.
最も簡単な方法は,一度,カーネルを終了させることである.これは,
- メニューの[カーネル]
[カーネルの終了]
[Local(ロー
カル)] を選択
のようにする.カーネルの再起動は,フロントエンドから次の計算を入力すると,自動的
に行われる.
Mathematicaを使っていて,挙動がおかしいと感じたら,まずはカーネルを終了させるの
がこつである.
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Yamamoto's laboratory著者:
山本昌志
Yamamoto Masashi
平成18年9月4日