4 基本的な約束

4.1 文法他

Mathematicaは,CやFORTRANのようにコンパイルする必要が無く,その場ですぐに計算が きる.使い方は簡単であるが,ここで学習する上で,以下の注意事項を覚えておく必要が あります.
図 2: Mathematicaのパレット
\includegraphics[keepaspectratio, scale=0.5]{figure/palett.eps}

4.2 カーネルの強制終了

Mathematicaは,フロントエンドとカーネルから構成されている.フロントエンドは,式 の入力や結果の出力を行うユーザーインターフェースである.それに対して,カーネルは 計算を行い,ユーザーからは見えない.これらのモジュールは,Mathlinkで結ばれている.

カーネルは,以前の計算結果の内容も記憶している.たとえば,変数aを使った 場合,その内容は,クリアー命令3を 使わない限り,次の計算にも継承される.これは,便利な機能である反面,問題が生じる ことがある.

次々に計算結果が,継承されるので,新たな計算をする場合,思わぬ間違いが生じたり, 計算エラーを起こすことがある.その場合,カーネルの記憶内容をクリアーすれば良い. 最も簡単な方法は,一度,カーネルを終了させることである.これは,

のようにする.カーネルの再起動は,フロントエンドから次の計算を入力すると,自動的 に行われる.

Mathematicaを使っていて,挙動がおかしいと感じたら,まずはカーネルを終了させるの がこつである.



ホームページ: Yamamoto's laboratory
著者: 山本昌志
Yamamoto Masashi
平成18年9月4日


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