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GPT電子銃の計算方法POISSON の電場を取り込みトラッキング計算General Particle Tracer(GPT)を使い電子銃のビームトラッキング計算を実施する方法を示します.電子銃の静電場は,POISSON で計算された電場のマップファイルを使います. 目次はじめに電子リニアックの世界では,長い間,電子銃の設計には SLAC の W. B. Herrmannsfeldt が開発した「EGUN」が使われてきた.これは精度も検証され,良いコードです.私は EGUN を持っていないので,代わりに POISSONとGPT で電子銃の設計を行っています.POISSON で静電場を,GPT で粒子の運動を計算します.両者(EGUN vs POISSON/GPT)を比較し精度の検証をすべきですが,今のところ,定量的な比較はできていません.定性的には,両者の計算結果に大きな差は無いようです. 電子銃を計算する上での「EGUN」と「POISSON/GPT」の違いは,以下の通りです,
計算モデル計算体系図に,しばしば使われる電子銃の形状を示します. 電子銃のパラメーター電子銃の寸法を決める場合,形状をパラメーターで表現すると便利です.とくに,計算機で繰り返し計算を行い最適化を行う場合,処理が容易になります.ひとつあるいは少数のパラメーターの最適化問題になり,問題が単純化できます.一般的な電子銃のビームトラッキング計算を行う場合,図に示すパラメーターで十分でしょう. 静電場の計算ここでは,電子銃の寸法を決めて,自動的に POISSON で計算する方法を示します.電子銃の寸法を表すパラメーターが書かれたファイルを読み込んで,GPT の静電場のインプットファイルである gdf ファイルを作成します. 計算方法実際の電子銃の設計では,試行錯誤を繰り返し,図に示した寸法を決めます.評価関数を決めて最適寸法を捜したり,客先の要求を満たすまで計算を繰り返します.その都度,POISSON の入力ファイルを手作業で作成しては,いくら時間があっても作業は終わりません.そのため,(1)計算パラメーターが書かれたファイルを読み込み,(2)POISSON の入力ファイルを作成し,(3)POISSON で静電場計算を行い,(4)静電場のマップを GPT の入力に変換する — プログラムが必要になります.これがあると,作業効率が格段に向上します.手入力の 1/100 以下の時間で計算ができます. このようにインプットファイルに従い自動計算するプログラムは,様々なプログラミング言語で可能です. インプットファイルPython プログラムプログラムの実行GPT によるビームトラッキング計算ページ作成情報参考資料更新履歴
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