7.1 問題のある勾配の計算
非常に問題のある曲線座標の勾配の求め方を示す。スカラー場は位置の関数で
あるため、独立変数
を使って、
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(60) |
と書くことができる。この関数の全微分を計算して、勾配を計算するように変
形する。
これを、式(28)と比べることにより、
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(62) |
と、勾配を求めることができる。
この方法の問題は、式(61)の3行目である。確かに、内積の右側の項
は
でベクトルになっている。しかし、左の項
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(64) |
はベクトルとは限らない。この場合は、たまたまベクトルになっており、正しい結果が得
られただけである。
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著者: 山本昌志
Yamamoto Masashi
平成20年3月24日