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概要現在、研究室でコードを作成中ですが、まだ名前はありません。そのコードでは、
が計算できるようにするつもりです。いろいろな電磁場やそれと相互作用する荷電粒子の挙動を計算できるものを作ることが目標です。特に、加速器の設計に使いやすいようにすることすることを考えています。 現在、このようなコードは3次元問題を解くことが主流となっています。しかし、我々が、今、そのようなものの開発を始めるのは無謀です。力量や開発人員を考えると完成まで、かなりの時間がかかるでしょう。そこで、比較的手軽に開発できる2次元問題から手をつけることにしました。これは、学生の卒業研究の手頃なテーマなので、コード開発と卒業研究の一石二鳥をねらっています。このような理由から、我々は主に2次元問題の解析コードを作成します。ただし、できるだけ精度良く計算できるものを開発することを目標とします。加速器のほとんどの部品は、軸対称構造、すなわち2次元問題として取り扱える ので、精度の良いものができれば、役に立つと信じています。 今考えているプログラムの構成は、 図1の通りです。これは、独立したいろいろなプログラムの集合体にする予定です。それぞれの概略の機能は、次のようになります。
ファイル構成このプログラムでは、図2に示すファイル構成を考えています。
開発状況勉強を兼ねてソースコードを書き始めたのは、2004年の9月頃からです。現在の状況は、以下の通りです。 Modeling (モデリング)未着手です。 Mesh Generator (メッシュ生成)まだ、改良の余地はありますが、アダプティブメッシュが使えるようになっています。とりあえず、有限要素法の計算に使えるようになっています。 Static Electric Field Solver (静電場解析)軸対称の静電場は解析可能となっています。任意の形状の誘電体を含んだ解析もできます。 Static Magnetic Field Solver (静磁場解析)軸対称の静磁場の計算ができるようになっています。今のところ、磁性体の透磁率は、一定のものしか計算できません。 Eigenmode Solver (固有値解析)単極のTMモードで、比較的低い共振モードのみ解析できるようになりました。
Time Domain Solver (時間領域解析)未着手です。 Ion and Electron Solver (イオン・電子銃解析)未着手です。 Particle in Cell Solver(粒子軌道解析)未着手です。 Post Processor (ポストプロセッサー)ほとんど手をつけていません。計算結果をOpen GLを用いて、簡単な絵を出しているだ けです。 |