具体的な問題で、非線形方程式を考えることにしよう。たとえば、方程式
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ここでは数値計算法により、実数解、すなわちを求める。むろん、複素数解を求め ることも可能であるが、少し難しくなる3。実際に、プログラムを作成する前に、実数解の 近似値を求めておくのが良いだろう。それは、
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式(2)は3次方程式であるが、ここで用いる数値計算のテクニッ クで解ける問題はべき乗の多項式とは限らない。計算に用いれる領域が連続であれば、ど んな方程式でも解ける。三角関数や指数関数、分数の形でも関係なく解ける。
次節からは、先に述べた非線形方程式の近似解を求める4通りの計算テクニック(二 分法,ニュートン法,はさみうち法,割線法)を示す。
いずれの方法も、のx軸と交わる点、即ちを反復(ループ)計算を用いて 探している。式(2)であれば、 として、x 軸との交点を計算計するのである。この関数を図11にし めす。x軸の交点がこの方程式の解となっているのは、中学生の時に学習したとおりである。