ニュートン法とよく似た方法である。ニュートン法の接線の代わりに、2点
と
を結ぶ直線(割線)を使う。この直線がx軸
と交わる点を、次の近似解
とする。はさみうち法とは異なり、
の符号
は考慮しない。x軸と交わる交点は、
である。この式は、ニュートン法の漸化式(
9)とよく似ている。
初期値
から始めて、漸化式(
13)を使って、次々に
を計算するのである。
で、
に収束する。
ニュートン法では1回の反復当たり と
の2回の計算が必要なこと
に対して、割線法で新たに計算するのは、のみである。したがって、ニュートン
法よりも計算の手間が省け、計算速度が速くなる。実際にこの方法で式
(2)を計算した結果を図7に示す。交点
が解に近づくことが理解できるであろう。
フロチャートは、各自考えよ。
図 7:
の実数解を割線法で計算し、その解の収束
の様子を示している。初期値
から出発して、計
算を進めている。x軸との交点
が解析解
に収束していく様子が分かる。
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Yamamoto's laboratory著者:
山本昌志
Yamamoto Masashi
平成19年6月24日