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4.4 結果
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4
.
3
.
1
測定回路および注意事項
4
.
3
.
2
V
-I
特性 およびV
-V
特性測定
4
.
3
.
3
I
-V
特性 およびI
-I
特性測定
4
.
3
実験方法
4
.
3
.
1
測定回路および注意事項
図
4.16
に示す回路で、トランジスターの静特性を測定する。測定 に使用する機器を表
4.1
に示す。また、測定中は以下に 注意すること。
測定するトランジスターの最大定格は、以下の通りである。この値を超えると破 損することがある。
ベース電圧
= -12 [V]
コレクター電圧
= -20 [V]
コレクター電流
= -150 [mA]
コレクター損失
= 150 [mW]
は絶対に
を越えないこと。特性曲線を描く前にコレクター 損失曲線を描いておくとよい。
測定中にトランジスターの温度が上昇して測定値が変動することがあるから、手 早く測定すること。
図 4.16:
トランジスターの静特性測定回路
表 4.1:
実験に使う機器
記号
装置
型番
台数
備考
トランジスター実習回路
1
Tr
NPN型トランジスター
2SB439
1
直流電圧計
1
ベース電圧測定用
直流電圧計
1
コレクター電圧測定用
直流電流計
1
ベース電流測定用
直流電流計
1
コレクター電流測定用
直流電源
1
直流電源
1
4
.
3
.
2
V
-I
特性 およびV
-V
特性測定
直流
を調整し、
の読みを0にする。
抵抗を調整し、
の読みを-0.05[mA]一定にして、
を0から0.1[V]ずつ 上昇させながら1[V]まで変化させ、そのときの
の読みを記録する。
が1[V]を超えたならば、今度は0.5[V]ずつ上昇させながら、そのときの
の読みを記録する。ただし、
の値、すなわちコレクタ消費 電力
が150[mW]に達したら、
の上昇を止める。記録方法は、表
4.2
を参考のこと。
=-0.10, -0.15, -0.20, -0.25[mA]一定として、前と同様の実験を繰り返す。
表 4.2:
V
-I
特性 およびV
-V
特性
I
=-0.05[mA]
I
=-0.10[mA]
I
=-0.15[mA]
I
=-0.20[mA]
I
=-0.25[mA]
V
[V]
V
[V]
I
[mA]
V
[V]
I
[mA]
V
[V]
I
[mA]
V
[V]
I
[mA]
V
[V]
I
[mA]
0.0
0.1
0.2
0.3
0.4
4
.
3
.
3
I
-V
特性 およびI
-I
特性測定
抵抗を調節し、
の読みを0にする。
直流電源
を調節し、
の読みを-1[V]一定にして、
を0から0.05[mA] ずつ上昇させながら0.50[mA]まで変化させ、そのときの
と
の読みを記 録する。記録方法は、表
4.3
を参考のこと。
表 4.3:
I
-V
特性 およびI
-I
特性
V
[V]
I
[mA]
V
[V]
I
[
A]
0.00
0.05
0.10
0.05
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Yamamoto's laboratory
著者:
山本昌志
Yamamoto Masashi
平成17年5月13日