Yamamoto's Laboratory
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モバイルlenovo ThinkPad E145Ubuntu 16.04 の設定

モバイルパソコン用に lenovo ThinkPad E145 を息子から譲ってもらいました.Windows 10 がインストールされていましたが,Ubuntu 16.04 に入れ替えました.その時の設定のメモです..多く内容は,「Ubuntu 14.04 設定」を参考にしました.

目次


はじめに

動機

私は 毎日 50 [分/片道] 通勤電車に乗っています.一日,1時間40分にもなり,無駄に過ごすには長すぎます.そこで,PC を使い WEB ページを書いたり仕事の文書を作成しています.実際は Emacs を使ったテキストファイルの編集が主な作業です.そのため,電車の中での執筆する環境,特に PC にこだわりがあります.求めるものは,(1)ネットブックのように小型がいい,(2)ポインティングスティックがいい(タッチパッドは最悪),(3)英語キーボードがいい,(4)少々のことでは壊れない堅牢の筐体がいい — というようなことです.スマホのテザリングを使い,インターネットと接続するので無線 LAN は必要,バッテリーも長時間の使用に耐えるものが欲しいです.このような要求に合致する PC はなかなか見つかりません.古い PC ですが,lenovo ThinkPad シリーズが良いです.息子から,Think Pad E145 を譲り受けました.

lenovo ThinkPad E145
図1: lenovo ThinkPad E145

Think Pad E145 の準備

快適に通ために,ハードディスクを SSD 化します.そして,日本語キーボードは使いにくいので,慣れている英語キーボードに変えます.Yahoo オークションで,3,780円落札しました.別途送料が 1,200円程度かかります.中国から新品のキーボードが送られてきました.大変満足です.

裏のネジを三つ外すとハードディスクが見えますので,SDDへの交換はとても簡単です.キーボードの交換も簡単です.PC の裏側のキーボードマークのあるねじを取り外し,キーボードを持ち上げれば取り外せます.参考資料 キーボードの取り外しと取り付け - ThinkPad Edge E145 を見れば分かります.

使用感は,非常によいです.ThinkPad のキーボードは打ちやすいし,英語キーは無駄が無くて良いです.電車の中では,ポインティングスティックが威力を発揮します.ブラウザの操作(ネットを見るだけ)だけであれば,タッチパッドの方が良いでしょうが,文書を書く場合はポインティングスティックに軍配が上がります.

しばらく使った感触は,「非常に快適」です.Ubuntu 16.04 の起動時間は 18 秒です.電車の中でも「遅いなー」と感じることはありません.

Ubuntu 16.04 のインストール

ThinkPad E145 の OSには,「Ubuntu 16.04」を使います.

起動用USBメモリーの作成

まずは,usbメモリーに インストール用の 16.04 の準備をします.ここでは,他の PC で稼働している Ubuntu 14.04 を使い起動 USB メモリーを作成します.その手順は以下の通りです.

  1. Ubuntu Desktop 日本語 Remixのダウンロードから,必要なファイルをダウンロードします.私は,「ubuntu-ja-16.04-desktop-amd64.iso(ISOイメージ)」をダウンロードしました.
  2. 2Gバイト以上のusbメモリーを Ubuntu の PCに差し込んで,FATでフォーマットします.usbメモリーを差し込んで,メニューの アプリケーション > システムツール > 設定 > ディスク を選択します.そして,USBを選び,ボリューム表示の下の方の歯車アイコン(詳細操作)「初期化 ctrl+F」を選択.するとフォーマットのダイアログが現れます.タイプは 「既存のデータをゼロで上書きする(スロー)」と「すべてのシステムで互換(FAT)」とし,適当な名前(例: Ubutnu) を付けます.そして,初期化(F)をクリックします.確認のダイアログが現れますので,初期化(F) をクリックします.
  3. 初期化が終わると,Ubuntu メニューのアプリケーション > システムツール > システム管理 にある「ブータブル USB の作成」を起動します.すると,ダイアログ「ブータブル USB の作成」が現れますので,以下のように設定します.設定後,ボタン[ブータブル USB の作成]をクリックします.
    1. 「インストール元ディスクイメージ(.iso)またはCD:」に先ほど,ダウンロードしたファイル「ubuntu-ja-16.04-desktop-amd64.iso」を指定します.右下の [その他] をクリックするとファイル指定のダイアログが現れます.
    2. 「使用するディスク:」は,usbメモリーを指定します.私の場合は,「/dev/sdd1」でした.
    3. [ブータブル USB の作成] をクリックします.しばらくすると,インストール用の USB メモリーが出来上がります.

インストール

起動USBメモリーができあがったら,以下のようにして,Ubuntu 16.04 をインストールします.

  1. USBメモリーをインストールするPCに差し込みます.理由は分かりませんが,私の PC では電源横の黄色い USB 端子以外はダメでした.その他の USB 端子では Boot Menu に USB が表示されません.
  2. PC を起動します.起動直後に F12 を押し,起動デバイスの選択画面を表示させます.そして,USB を選択します.
  3. すると,「gfxboot.c32: not a COM32R image」というエラーが現れます.ここで,ここで Tab キーを押します.そして,「live-install」とタイプし,Enter キーを押します.
  4. 質問に答えて,インストール作業を進めます.
  5. しばらくすると,インストールが終了します.そして,再起動が促されますので,再起動をします.USB メモリーは取り外します.

デスクトップの設定 (Metacity-Motif)

これまでにいろいろなデスクトップを見ましたが,CDEが最も美しいと感じました.このような感じです.また,Macintosh OS ver 7.X や Motif も落ち着いて良い感じです.その一方,近頃のデスクトップは派手すぎで,違和感があります.ubuntu 14.04 の unity に至っては,「何が良いのか?」 — さっぱり分かりません.そのため,私はクラッシックな Matacity-Motif を使っています.ここでは,そのインストール方法を示します.

インストール

クラッシックな環境

まずは,クラッシクなデスクトップを使うために,以下をインストールします.

$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install gnome-session-flashback

GNOME 設定ツール

GNOME の設定ツールである gnome-tweak-tool と unity-tweak-tool をインストールします.unity-tweak-tool だけでも良いかもしれません.

$ sudo apt-get install gnome-tweak-tool
$ sudo apt-get install unity-tweak-tool

テーマ (Metacity-Motif)

以前の Metacity-Motif にバグがあったのかどうかは分かりませんが,2016/04/15 にファイルがアップデートされています.最新版をダウンロードしましょう.

  1. GNOME-LOOK.ORGMetacity-Motifの Files(1)をクリックします.「75972-Metacity-Motif.tar.bz2 」をクリックします.すると,「75972-Metacity-Motif.tar.bz2」をダウンロードするダイアログが現れますので,ファイルを保存するのラジオボタンを選択して,「OK」ボタンをクリックします.
  2. ダウンロードしたディレクトリーに移動して,以下のコマンドで解凍します.すると,「Metacity-Motif」というディレクトリーができあがります.
    $ tar jxvf 75972-Metacity-Motif.tar.bz2
  3. 解凍により作成されたディレクトリー「Metacity-Motif」を「/usr/share/themes」にコピーします.
    $ sudo cp -r  Metacity-Motif /usr/share/themes/

カラーテーマ

RAVEfinity(Open Source Design Project)Download Ambiance & Radiance Colors のページに示されている Ambiance と Radiance に様々な色のテーマをインストールします.

$ sudo add-apt-repository ppa:ravefinity-project/ppa
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install ambiance-colors radiance-colors

設定

インストールが完了したら,設定を行います.

  1. デスクトップ環境を設定します.
    1. PCを再起動します.
    2. ログイン画面で Ubuntu のマーク (丸っこいやつ) をクリックし,「GNOME Flashback (Metacity)」を選択します.
    3. パスワードを入力し,ログインします.
  2. Metacity-Motifを設定します.
    1. 理由はわかりませんが,Ubuntu 16.04 にインストールされる tweak tool のテーマのウインドウの設定がありません.コマンドラインで,設定します.
      $ gsettings set org.gnome.metacity theme Metacity-Motif
  3. 画面の設定
    1. メインメニューの アプリケーション > システムツール > Preference > Unity Tweak Tool を選択します.
    2. 概観のテーマを選択し,設定を行います.私の設定は以下のとおりです.
      設定名 設定値
      GTKのテーマ Radiance-xfce-lxde-blue-spring
      ウィンドウ装飾テーマ Radiance-xfce-lxde-blue-spring
      アイコン Ubuntu-mono-light
      カーソル DMZ-Black

システム設定

設定マネージャー

最近のウインドウは小賢しい余計なお世話が多く,うざいことが多いです.私はシンプルを好みますので,無駄な動作は停止させます.そのために,設定マネージャーを使います.

インストール

ubuntu の様々な設定は,CompizConfig 設定マネージャー を使います.これは,以下のコマンドでイントールします.

$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install compizconfig-settings-manager

設定

設定マネージャー CompizConfig は,アプリケーション > システムツール > Preferences > CompizConfig Setting Manager を選択することで起動できます.デフォルトから,以下の変更を行いました.ボタン [閉じる(C)] をクリック後,再起動すると効果が現れます.

設定 チェック 説明
Animations アニメーションなんて,うざいだけだ.
Snapping Windows ウィンドウの端で吸い付く設定.余計なお世話だ.
ウィンドウのフェード フェードなんかいらない.

IPアドレス

自宅では無線LAN とイーサーネットケーブル,電車の中ではテザリングでネットワークに接続します.これらは,Ubuntu のメインメニューの アプリケーション > システムツール > システム設定 をクリックして現れるネットワークから.設定可能です.

有線

まずは有線の設定を行います.有線の場合,synergy を使いキーボードを共有しますので,固定IPにします.その設定のために,有線を選択し オプション(O)をクリックします.そして[IPv4設定]を以下のようにします.

設定名 設定値
方式 手動
アドレス 192.168.1.66
ネットマスク 255.255.255.0
DNSサーバー (V): xxx.xxx.xxx.x
ドメインを検索 (E): xxx.xxx.xxx.x
この接続を完了… チェックする

無線

無線の場合は,DHCP で良いでしょう.そして,Wi-Fi セキュリティを設定します.パスワードは無線ルーターに記載されています.

synergy

キーボードとマウスを共有するための Synergy のインストールします.

  1. ライブラリーをインストールします.
    $ sudo apt-get -install libavahi-compat-libdnssd1
  2. synergy をインストールします.
    $ sudo dpkg -i synergy-v1.8.3-stable-db9181b-Linux-x86_64.deb
  3. メインメニューの アプリケーション > アクセサリー > Synergy を選択します.そして,必要な設定を行います.
    • 「Activate」で Serial key を設定します.
    • 「サーバーまたはクライアント」ではクライアントを指定します.
    • クライアントを指定して,サーバー IP アドレスを指定します.
  4. メインメニューの アプリケーション > システムツール > Preferences > 自動起動するアプリケーション を選択します.ダイアログ「自動起動するアプリケーションの設定」が現れます.
    • 追加(A)をクリックします.
    • 以下のように設定します.
      設定名 設定
      名前(N): 何でも良いです(例: Synergyc).
      コマンド(M): synergyc サーバーの IP アドレス
      説明(E): 何でも良いです(例: synegy client start).

日本語入力

日本語入力には,Mozc を使うことにします.その設定を示します.

Mozc 設定

Mozc の設定は,以下のとおりです.

  1. メインメニューの アプリケーション > システムツール > システム設定 を選択します.
  2. 言語サポートをクリックします.
    • 「メニューとウィンドウの言語」が,日本語 > 英語 > … の順になっていることを確認します.
    • 「キーボード入力に使うIMシステム」を fcitx にします.
  3. メインメニューにあるキーボードマークの「設定」をクリックします.そして,日本語入力の設定を行います.私の設定は,次のとおりです.
    設定名 設定
    入力メソッドのオンオフ Shift + Space
    入力メソッドの切り替えをホットキーで チェックしない
  4. メインメニューにあるアプリケーションの システムツール > Preference > Mozc の設定 をクリックします.そして,日本語入力の設定を行います.
    • 予測変換機能を停止しています.予測変換が動作していると,日本語入力がもさっとした感じです.また,私は予測変換を使うと思考が妨げられるので,そんなものは邪魔でしかありません.Mozc の設定で,「サジェスト」の項目で,「入力履歴からのサジェスト自動表示を有効にする」と「システム辞書からのサジェスト自動表示を有効にする」,「リアルタイム変換を有効にする」のチェックマークを外します.
    • その他は,お好みで設定します.

アイコンが表示されない場合

メインメニューに Mozc や キーボードマークや表示されない場合は,以下を設定します..

  1. メインメニューの右上の ubuntu のアイコン (歯車のようなやつ) をクリックし,「システム設定」を選択します.
  2. 言語サポート
    1. ユーザー向けのところにある「言語サポート」をクリックします.
    2. すると,「言語サポートが完全にはインストールされていません」が現れますので,インストール (I)をクリックします.
    3. パスワードが聞かれるので,入力します.
    4. インストール後,「言語サポート」を閉じます.
  3. テキスト入力
    1. ユーザー向けのところにある「テキスト入力」をクリックします.
    2. タグ「入力ソース」を選択します.
    3. 右下にあるドライバーとスパナマークをクリックします.ダイアログ「入力メソッドの設定」が表示されます.
    4. タグ「外観」を選択し,「システムトレイアイコンを使う」とチェックします.
  4. すべてのダイアログを閉じて,「システム設定」を終了します.そして,PCを再起動します.

以上で設定は終わりです.

ホームディレクトリーを英語に

ディレクトリー名が日本語だとキー入力に時間がかかる.そこで英語にする.

  1. 次のコマンドを実行します.
    $ LANG=C xdg-user-dirs-gtk-update
  2. ダイアログ「Update standard folders to current language?」が現れるので,Update Names をクリックします.
  3. <

フォントのインストール

ubuntu に手動でフォントをインストールする場合,ディレクトリー「/usr/local/share/fonts/i」にフォントを入れます.IPA フォントをダウンロードし解凍した後に,ここに保存します.私は面倒なので,以前,インストールしたフォント(*.ttf)をコピーしました.後は,メインメニューのアプリケーション → システムツール → 設定 → 高度な設定からフォント設定を行います.

設定ファイル

使っている PC の「.bashrc」の必要な部分を,E145 の「.bashrc」にコピーします.そして,ホームディレクトリーにある「bin」の中身もコピーします.

アプリケーションのインストールと設定

Mozc で Emacs

インストール

まずは,emacs をインストールします.

$ sudo apt-get install emacs

設定

理由は分かりませんが,fcitx などの IM (XIM?)を使うと,Emacs 上で日本語のインライン変換ができません (?).そこで,インライン変換が可能な emacs-mozc をインストールします.

$ sudo apt-get install emacs-mozc

Emacs で emacs-mozc を使うために,Emacs の初期設定ファイル「~/.emacs.d/init.el」に以下の記述を追加します.ただし,「 ~/.emacs」あるいは「~/.emacs.el」を使っている場合は,これらに記述します.要するに,優先度の高い初期設定ファイルに記述しなくてはならないということです,

(require 'mozc)(set-language-environment "Japanese")
      (setq default-input-method "japanese-mozc")

この設定が反映されると,Emacs 上でキー[Control]+[\] を押すことで日本語入力の On/Off ができます.私の場合,Macintosh の漢字トーク 6.x の時代から [Shift]+[space] に指が慣れているで,初期設定ファイル「~/.emacs.d/init.el」に以下を追加します.

(global-set-key (kbd "S-SPC") 'toggle-input-method)
      (add-hook 'mozc-mode-hook
      (lambda()
      (define-key mozc-mode-map (kbd "S-SPC") 'toggle-input-method)))

この設定により,Emacs 上ではキー[Shift]+[space]で日本語変換の On/Off ができます.以上で設定は完了です.

まとめ

ここで示した設定を行うことにより,Emacs 上で次のことができるようになりました.

  • 日本語の IME に mozc が使える.
  • emacs-mozc を使うことにより,日本語のインライン変換が可能.
  • [Shift]+[Space]キーで,IMEの On/Off が可能.

pLaTeX

Comprehensive TEX Archive Network (CTAN)が配布する TeX Live をインストールします.具体的な手順は以下の通りです.

  1. CTANIndex of /systems/texlive/tlnet にあるインストーラー「install-tl-unx.tar.gz」をダウンロードします.
  2. ダウンロードしたディレクトリーに移動し,ファイルを解凍します.
    $ tar zxvf install-tl-unx.tar.gz
  3. 解凍されたディレクトリーに移動します(コマンド「cd install-tl-20171223/」).インストールスクリプトは,install-tl です.
    モード 動作
    wizard Windows のデフォルトのモードです.コマンド「install-tl --gui=wizard」で明示的に起動できます.
    text 完全にカスタマズ可能なモードです.Unix や Mac のデフォルトモードです.コマンド「install-tl --gui=text」で明示的に起動できます.
    perltk text モードに GUI を加えたモードです.コマンド「install-tl --gui=perltk」で明示的に起動できます.ただし,Windows の場合のコマンドは,「install-tl-advanced.bat」です.
    また,コマンド「./install-tl -h」でヘルプを見ることができます.ここでは,text モードでインストールします.
    $ sudo ./install-tl -lang ja
  4. 途中,インストール開始の質問があれば,適当に答えます(「I」を押す).私の場合,インストールに2時間50分程度が必要でした.問題なくインストールが完了すると,「Welcome to TeX Live!」が表示されます.途中でインストールが失敗すると,メッセージが現れます.上手くいくまで,再ストールを繰り返します.
  5. インストール完了後,PATH の設定を行います.「.profile」などに,以下を記述します.32ビット版は,次のとおりです.
    if [ -d "/usr/local/texlive/2015" ] ; then
    	    PATH="/usr/local/texlive/2015/bin/i386-linux:$PATH"
    	    MANPATH="/usr/local/texlive/2015/texmf-dist/doc/man:$MANPATH"
    	    INFOPATH="/usr/local/texlive/2015/texmf-dist/doc/info:$INFOPATH"
    	    fi

    64ビット版は,次のようになります.

    if [ -d "/usr/local/texlive/2015" ] ; then
    	    PATH="/usr/local/texlive/2015/bin/x86_64-linux:$PATH"
    	    MANPATH="/usr/local/texlive/2015/texmf/doc/man:$MANPATH"
    	    INFOPATH="/usr/local/texlive/2015/texmf-dist/doc/info:$INFOPATH"
    	    fi
  6. 書き換えた「.profile」を反映させます.
    $ source ~/.profile

これで,TeX Live のインストールと設定は完了です.TeX Live のファイル一式は,「/usr/local/texlive/2015/」にインストールされます.

Adobe Reader

いつの間にか,Adobe 社の WEB サイトから Linux の Adobe Reader の配布が停止されています.WEB で検索したところ,「[Ubuntu 16.04] Ubuntu に Adobe Reader をインストールする方法」に大変詳しいインストール方法がありました.ここでは,これに従いインストールしました.具体的には,以下のようにします.

  1. リポジトリ「Canonical Partner」を追加します.
    $ sudo add-apt-repository "deb http://archive.canonical.com/ precise partner"
    $ sudo apt-get update
  2. Adobe Reader をインストールします.
    $ sudo apt-get install adobereader-enu
  3. リポジトリ「Canonical Partner」を削除します.
    $ sudo add-apt-repository -r "deb http://archive.canonical.com/ precise partner"
    $ sudo apt-get update
  4. このままだと,日本語が表示できません.日本語が表示できるように日本語フォントパックをインストールします.適当なデレクとリーに移動して,以下のコマンドでフォントパックをダウンロードします.
    $ wget  http://ardownload.adobe.com/pub/adobe/reader/unix/9.x/9.1/misc/FontPack910_jpn_i486-linux.tar.bz2
  5. ダウンロードしたファイルを解凍します.
    $ tar  xavf  FontPack910_jpn_i486-linux.tar.bz2
  6. そして,以下のコマンドでインストールします.途中,三回質問されますので,以下の通り答えます.
    $ sudo  sh  JPNKIT/INSTALL
    Welcome to the Asian Language Kit installation.
    This installation will not work if you do not have the Unix Adobe Reader version 9.1 installed prior to this installation.
    If you do not have Adobe Reader version 9.1 already installed on your system please do so before installing this Asian Language Kit.
    Continue installation?  [y]y     [y]キーを押すだけ
    The font software contained in this package is being licensed to you solely
    for use with the Adobe Reader product ("Adobe Reader") subject to
    the terms and conditions of the Electronic End User License Agreement
    accompanying the Adobe Reader.
    
    Please type  "accept"  to accept the terms and conditions of license agreement; Type  "decline"  to exit.  accept     accept と入力
    Enter the location where you installed the Adobe Reader [/opt]     [Enter]キーを押すだけ
    
    Installing Common binaries ... 
    Done
    
    Installing Common resources ... 
    Done
    
    Installing Japanese language resources ... 
    Done
    Installation completed.

以上で Adobe Reader のインストールは完了です.PDF を開くデフォルトのアプリケーションを Adobe Reader にしたい場合は,ファイル「/etc/gnome/defaults.list」を編集します.「application/pdf=evince.desktop」を「application/pdf=acroread.desktop」とします.

Python

デフォルトで Python2 と Python3 がインストールされます.ここでは,Python 3 で使うために,モジュール「numpy」と「scipy」をインストールします.

  1. Python3 の pip をインストールします.
    $ sudo apt-get install python3-pip
  2. Python3 の numpy と scipy, Matplotlib をインストールします.
    $ sudo pip3 install numpy scipy matplotlib
    $ sudo pip3 install --upgrade pip

以上で,インストール完了です.

konqueror (SSH)

電車の中から自宅のサーバーに接続するプロトコルには SSH を使っています.その設定は,「Ubuntu serve SSH」の通り.ファイルの受け渡しには,Konqueror を使っています.これは接続が切れても,自動で再接続します.電車の中ではこの機能は必須でしょう.インストールのコマンドは以下のとおりです.

$ sudo apt-get install konqueror

SSHの接続は公開鍵方式を使っています.秘密鍵の作成は,「Ubuntu serverSSH」に記載が有ります.秘密鍵を作成するのも面倒なので,古い PC の「.ssh」をコピーします.

ページ作成情報

参考資料

  1. lenovo ThinkPad E145 のキーボードの交換については,キーボードの取り外しと取り付け - ThinkPad Edge E145が大変参考になります.
  2. Adobe Reader のインストール方法は,「[Ubuntu 16.04] Ubuntu に Adobe Reader をインストールする方法」に大変詳しい記述があります.
  3. Python の numpy と scipy のインストールは,「How to install scipy and numpy on Ubuntu 16.04?」を参考にしました.

更新履歴

2017年12月18日 ページの新規作成


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