Yamamoto's Laboratory
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VMWARE

インストールの方法

雑誌の付録の DVD を使ってインストールしました[1].極めてお手軽です.

デスクトップの設定 (Metacity-Motif)

これまでにいろいろなデスクトップを見ましたが,CDEが最も美しいと感じました.このような感じです.また,Macintosh OS ver 7.X や Motif も落ち着いて良い感じです.その一方,近頃のデスクトップは派手すぎで,違和感があります.ubuntu 14.04 の unity に至っては,「何が良いのか?」 — さっぱり分かりません.そのため,私はクラッシックな Matacity-Motif を使っています.ここでは,そのインストール方法を示します.

インストール

クラッシックな環境

まずは,クラッシクなデスクトップを使うために,以下をインストールします.

$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install gnome-session-fallback

GNOME 設定ツール

GNOME の設定ツールである gnome-tweak-tool をインストールします.

$ sudo apt-get install gnome-tweak-tool

テーマ (Metacity-Motif)

  1. GNOME-LOOK.ORGMetacity-Motifの「ダウンロードボタン」をクリックします.すると,「75972-Metacity-Motif.tar.bz2」をダウンロードするダイアログが現れますので,ファイルを保存するのラジオボタンを選択して,「OK」ボタンをクリックします.
  2. ダウンロードしたディレクトリーに移動して,以下のコマンドで解凍します.すると,「Metacity-Motif」というディレクトリーができあがります.
    $ tar  jxvf   75972-Metacity-Motif.tar.bz2
  3. 解凍により作成されたディレクトリー「Metacity-Motif」を「/usr/share/themes」にコピーします.
    $ sudo cp -r  Metacity-Motif /usr/share/themes/

カラーテーマ

RAVEfinity(Open Source Design Project)Download Ambiance & Radiance Colors のページに示されている Ambiance と Radiance に様々な色のテーマをインストールします.

$ sudo add-apt-repository ppa:ravefinity-project/ppa
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install ambiance-colors radiance-colors

設定

インストールが完了したら,一度ログアウトします.ログイン画面が現れますので,足跡マークをクリックすると「デスクトップ環境を選択してください」と表示されるので,GNOME Flashback(Metacity)を選択します.そして,ログインします.すると,Metacity で,Ubuntu で起動します.起動後に,Metacity の詳細設定を行います.

  1. 設定は,デスクトップのツールバーの アプリケーションシステムツール設定Tweak Tool を選択します.
  2. Tweaks のダイアログが開かれます.その中で,外観を選択します.私の設定は,以下のとおりです.
    設定名 設定値
    グローバルダークテーマ オフ
    テーマ Metacity-Motif
    GTK+ Radiance-XFCE-LXDE-Blue-Spring
    アイコン Ubuntu-mono-light
    カーソル DMZ-Black

この設定が反映された Ubuntu のデスクトップを図1に示します.シンプルでかっこ良いと思いますが…

Metacity のデスクトップの様子
図1: Metacity のデスクトップの様子

システムの設定

Happy Hacking Keyboard 設定

Happy Hacking Keyboard Professional 2 Type-S (以降,HHK) の英語配列キーボードを購入しました(参考).自分の好みのキーボドにするためには,ちょっとした設定が必要です.

本体の DIP スイッチ

まずは,キーボード背面の DIP スイッチを設定します.私は [Delete] キーよりも [BS] を多用しますので,それを入れ替えます.DIP スイッチの 3 (SW3) を ON (上に) にします.その他は,OFF です.これは私の好みなので,読者は適当に設定してください.

Happy Hacking Keyboard の背面
図2: Happy Hacking Keyboard の背面

Ubuntu への登録

以下のコマンドを実行することで Ubuntu に HHK キーボードを登録します.

$ sudo dpkg-reconfigure keyboard-configuration

私の設定は以下のとおりです.

項目 設定
モデル Happy Hacking Keyboard
由来する国 英語 (US)
レイアウト 英語 (US)
AltGr として機能 AltGr キーなし
コンポーズキー なし
Xサーバーの強制終了 Control+Alt+Backspace を使う

キー配列の変更

デフォルト設定では,左右のメタキー () が Muhenkan と Henkan_Mode になっています.こんなキーは使わないので,元のメタキーに戻します.せっかくの英語キーボードなので,こんな野暮ったいキーは変更です.

Happy Hacking Keyboard Professional 2 キーボード配列
図3: Happy Hacking Keyboard Professional 2 キーボード配列

キーアサインは,コマンド「xev」で確認できます.これを実行すると,event tester というウインドウが開きますので,そこでキーを押すとキーコードやキーシンボルを調べることができます.

Ubuntu での HHK の設定
キー キーコード キーシンボル
変更前 変更後
左のメタ () 102  0xff22, Muhenkan 0xffe7, Meta_L
右のメタ () 100  0xff23, Henkan_Mode 0xffe8, Meta_R

メタキーが問題なんで,xev で左右のメタキーの詳細を調べます.すると左のメタキーは「keycode 102 (keysym 0xff22, Muhenkan)」,右は「keycode 100 (keysym 0xff23, Henkan_Mode)」となっていることがわかります.これでキーボードのキーと (キーコード, キーシンボル) の対応がわかります.システムのキーコードとキーシンボルの関係は,コマンド「xmodmap -pke」で調べることもできます.修飾キーは,コマンド「xmodmap」です.

キーコードとキーシンボルとの関係は,ファイル「~/.Xmodmap」に記述します.

keycode 102 = Meta_L
keycode 100 = Meta_R

そして,以下のコマンドで設定を反映させます.~/.bashrc などにこのコマンドを記述すると起動時に設定が反映されます.

$ xmodmap ~/.Xmodmap

Synergy

ひとつの机で複数のPCを使っている場合,キーボードとマウスが共用できる Synergy が便利です.一組のキーボードとマウスで,複数の PC を操作することができます.Linux と Windows,Mac のように異なった OS 間でも,共用が可能です.

インストール

ここでは Synergy 2 Pro の設定方法を示します.これは有料ですが,とても高機能です.まずはクレジットカードなどを使い支払いを済ませる必要があります.支払い後のインストール方法は,以下のとおりです.

  1. Synergy のWEBサイトにログインし,ダウンロードサイトに行き Ubuntu 64-bit バージョンをダウンロードします.ダウンロードされるファイルは,synergy_2.0.3.stable_b1125+8a08e664_amd64.deb です.
    $ sudo dpkg -i synergy_2.0.3.stable_b1125+8a08e664_amd64.deb

ここでエラーが出る.ちょっと根が深そうです.

samba クライアント設定

自宅の WEB サーバー(192.168.1.81)の「/home/yamamoto」を「~/www_server/yamamoto」にマウントしますす.samba の設定は「自宅サーバー(ubuntu server Samba)」を参照ください.

準備

cifs を samba のクライアントとして使います.そのため,cifs-utils をインストールします.

$ sudo apt-get install cifs-utils

マウントポイントをホームディレクトリー直下の www_server とします.マウントポイント用のディレクトリーを作成が必要です.

$ mkdir www_server
$ cd www_server
$ mkdir yamamoto

テンポラリー接続

これで,サーバー(192.168.1.81)の「/home/yamamoto」がクライアントの「~/www_server/」にマウントできます.テンポラリーにマウントするコマンドは,次のとおりです.

$ cd
$ sudo mount -t cifs -o user=yamamoto //192.168.1.81/yamamoto www_server/yamamoto/
Password: パスワードを入れる

起動時にマウント

毎回手動でマウントするのもやっかいなので,起動時にマウントするようにします.以下を「/etc/fstab」に追記します.再起動すると,「//192.168.1.81/yamamoto」を「/home/yamamoto/www_server_yamamoto/」にマウントします.

//192.168.1.81/yamamoto /home/yamamoto/www_server/yamamoto/ cifs uid=yamamoto,username=yamamoto,password=パスワード,rw 0 0

アンマウント

必要ないとは思いますが,アンマウントしたい場合は,以下のようにします.

$ sudo umount ~/www_server/yamamoto

Windows の共有ファイル

理由は分かりませんが,Ubuntu のメニューの 場所 > ネットワーク > Windows ネットワーク > ワークグループ名 をクリックしても,Windewos の共有フォルダーが見えなくなりました.図4のように,「要求された場所にアクセスできません.サーバーからの共有リストを取得できませんでした:接続がタイムアウトされました」と表示されるようになってしまいました.

windows 接続エラー.「要求された場所にアクセスできません.サーバーからの共有リストを取得できませんでした:接続がタイムアウトされました」と表示
図4: windows 接続エラー

何か,設定に問題がありそうですが,調べるのも面倒です.間に合わせですが,次のようにして,Windows のフォルダーを共有します.Ubuntu のメニューの 場所 > サーバーへ接続 を選択します.すると,ダイアログ「サーバーへ接続」が現れますので,サーバーアドレス「smb://192.168.1.62/」とタイプします.そして,接続する(O)をクリックします.すると,Windows のフォルダーが見えるはずです.

様々な設定

  • デフォルトの bash のプロンプトは,深いディレクトリーでは長くなりすぎて煩わしいです.このプロンプトは,環境変数 $PS1 で決められています.コマンド「echo $PS1」で内容を調べることができます.この環境変数はファイル「.profile」で決められ,ユーザーによる修正も可能です.ただし,bash を使っている場合は,このファイルでは設定できません.bash を使っている私は,「.bashrc」nに記載しました.以下のようにするとこれで長ったらしいパス名が表示されることはなくなりました.
    if [ "$color_prompt" = yes ]; then
        PS1='${debian_chroot:+($debian_chroot)}\[\033[01;32m\]\u@\h\[\033[00m\]:\[\033[01;34m\]\w\[\033[00m\]\$ '
    else
    #    PS1='${debian_chroot:+($debian_chroot)}\u@\h:\w\$ '
        PS1='[${debian_chroot:+($debian_chroot)}\W]\$ '
    fi
  • Ubuntu での作業は,もっぱら CUI (コマンドライン入力) なので,ディレクトリー名が日本語(カタカナ)だと,面倒です.そこで,英語に変更します.以下のコマンドを入力すると,
    $ LANG=C  xdg-user-dirs-gtk-update
    5が現れます.「Don't ask me this again」をチェックして,[Update Names]を押すと,ディレクトリー名が英語になります.再設定するつもりで,コマンド「LANG=C xdg-user-dirs-gtk-update」を実行しても,今度は何も起こりません.再設定するためには,(1)~/.config/user-dirs.dirs を削除し,(2)再ログインする必要があります.
    ホームでレクトリーの標準ディレクトリーの言語設定
    図5: ホームでレクトリーの標準ディレクトリーの言語設定

サーバー設定

samba

私は,Windows と Linux(Ubuntu) の2つの OS を複数の PC で使っています.これらの間でのデータの共有が問題になります.今のところの解決策は,Ubuntu の Samba サーバーを使ったファイル共有です.

インストール

以下のコマンドで,インストールできます.

$ sudo apt-get install samba

私のシステムにインストールされたバージョンは,「Version 4.1.6-Ubuntu」のようです.コマンド「sudo smbd -V」でバージョンを調べることができます.

設定

設定パラメーターは,/etc/samba/smb.conf に記述します.デフォルトのファイルに説明が書かれていますが,英文なのでいまいち分かり難いにくいです.

[global]
   workgroup = YAMAMOTO
   server string = %h server (Samba, Ubuntu)
   dns proxy = no
   interfaces = 127.0.0.0/8 eth0
   dos charset = CP932
   unix charset = UTF-8
   bind interfaces only = yes
   log file = /var/log/samba/log.%m
   max log size = 1000
   syslog = 0
#
   security = user
   encrypt passwords = yes
   passdb backend = tdbsam
   obey pam restrictions = yes
   unix password sync = yes
   passwd program = /usr/bin/passwd %u
   passwd chat = *Enter\snew\s*\spassword:* %n\n *Retype\snew\s*\spassword:* %n\n *password\supdated\ssuccessfully* .
   pam password change = yes
#
   usershare allow guests = no
   map to guest = Never
#
   hosts allow = 127.0.0.0/8 192.168.1.61 192.168.1.62 192.168.1.67
   hosts deny = all
#
[yamamoto]
   path = /home/yamamoto
   browseable = yes
   read only = no
   writeable = yes
   guest ok = no
   create mask = 0644
   directory mask = 0755

ユーザーの追加

最後にユーザーを追加します.

$ sudo pdbedit -a -u yamamoto

パスワードが聞かれますので,適当に答えます.

ランレベルの設定

自動的に samba を起動させるために,ランレベルの設定を行います.ランレベルの設定のために,sysv-rc-conf をインストールします.インストールコマンドは,「 sudo apt-get install sysv-rc-conf」です.インストール後,コマンド「 sudo sysv-rc-conf」で起動します.そして,以下のようにランレベル 2, 3, 4, 5 で起動するように設定します.h ボタンを押すとヘルプが起動しますので,操作方法がわかります.

┌ SysV Runlevel Config   -: stop service  =/+: start service  h: help  q: quit ┐
│                                                                              │
│ service      1       2       3       4       5       0       6       S       │
│ ---------------------------------------------------------------------------- │
│ nmbd        [ ]     [X]     [X]     [X]     [X]     [ ]     [ ]     [ ]      │
│ samba       [ ]     [X]     [X]     [X]     [X]     [ ]     [ ]     [ ]      │
│ smbd        [ ]     [X]     [X]     [X]     [X]     [ ]     [ ]     [ ]      │
│                                                                              │
└──────────────────────────────────────────────────────────────────────────────┘
┌──────────────────────────────────────────────────────────────────────────────┐
│ Use the arrow keys or mouse to move around.      ^n: next pg     ^p: prev pg │
│                        space: toggle service on / off                        │
└──────────────────────────────────────────────────────────────────────────────┘

クライアント側

クライアント側の設定は,samba クライアントの再設定クライアント側の設定を参考にしました.

エラー発生

PC を再起動すると,外部の windows や Linux から接続できなくなりました.smbd や nmbd は起動しています.smbd を再起動すると,接続可能になります.原因をネットで探すと,同じ症状の報告を見つけました.そこに書かれている対策に従い「/etc/init/smbd.conf」を修正します.赤字部分を追加します.

description "SMB/CIFS File Server"
author      "Steve Langasek "

	start on (local-filesystems and net-device-up IFACE!=lo)
stop on runlevel [!2345]

respawn

pre-start script
        RUN_MODE="daemons"

        [ -r /etc/default/samba ] && . /etc/default/samba

        [ "$RUN_MODE" = inetd ] && { stop; exit 0; }

        install -o root -g root -m 755 -d /var/run/samba
end script

exec smbd -F

日本語関係

私は,ubuntu 14.04 LTS 日本語 Remix の再インストールに伴い,日本語変換を ATOK から Mozc に乗り換えることにしました.ATOK の漢字変換の精度はすばらしいですが,再インストールするのが面倒になってきたからです.mozc の日本語変換精度もまずまず良いので,ストレスなく文章が書けそうです.私の日本語環境は,日本語変換システム (IME: Input Method Engine) は「Mozc」,キーボード入力システム (IM: Input Method) は「fcitx」,エディターは「Emacs」を使っています.ただし,Emacs のみ,IM は emacsmozc です.

ATOK X3 辞書を Mozc にインポート

長年 ATOK X3 を使ってきたので,その辞書がたまっています.せっかくなので,それを Mozc にインポートします.まずは,ATOKX の辞書ツールでテキストに変換します.

  1. ATOK X3 の入力を ON にした状態で,ATOK のパレットの メニュー辞書メンテナンス(D)辞書ユーティリティ(U) を選択します.
  2. するとダイアログ「ATOK 辞書ユーティリティ」が現れます.[一覧出力]のボタンを押します.
  3. タブ「単語出力」を設定します.ATOK辞書(J)で辞書ファイル(通常: atok20u1.dic)を選択します.出力ファイル(F)を適当に設定し,[実行]ボタンを押します.
  4. 以上で,Mozc にインポートする ATOK X3 の辞書ファイルが出来上がったので,開いているダイアログを閉じます.

次に,テキストに変換された ATOK X3 のユーザー辞書を Mozc で読み込みます.

  1. Ubuntu の デスクトップのツールバーの アプリケーションシステムツール設定mozc の設定 を選択します.
  2. すると,ダイアログ「Mozc プロパティ」が現れるので,辞書のタブをクリックします.そして,「ユーザー辞書の編集」をクリックします.
  3. すると,「Mozc 辞書ツール」が現れますので,プルダウンメニューの 管理 から 選択した辞書にインポートを選択します.
  4. すると辞書ファイルを選択するダイアログが現れますので,作成した ATOK X3 の辞書ファイルを選択します.フォーマットは「ATOK」,エンコードは「自動判定」で良いでしょう.そして,[インポート]ボタンをクリックします.
  5. 以上で,Mozc への ATOK X3 の辞書のインポートは完了です.開いているダイアログを閉じます.

日本語 IME が変わっても,長年使ってきた辞書ファイルがそのまま使えるのは良いですね.

Mozc で Emacs

ここでは,Emacs で Mozc を使うための設定を示します.まずは,Emacs のバージョンを確認します.Emacs を起動した状態で「M-x emacs-vesion」とタイプします.私が使っているバージョンは「GNU Emacs 24.3.1 (x86_64-pc-linux-gnu, GTK+ Version 3.10.7) of 2014-03-08 on lamiak, modified by Debian」です.以下は,この Emacs についての設定です.

設定

理由は分かりませんが,fcitx などの IM (XIM?)を使うと,Emacs 上で日本語のインライン変換ができません (?).そこで,インライン変換が可能な emacs-mozc をインストールします.

$ sudo apt-get install emacs-mozc

Emacs で emacs-mozc を使うために,Emacs の初期設定ファイル「~/.emacs.d/init.el」に以下の記述を追加します.ただし,「 ~/.emacs」あるいは「~/.emacs.el」を使っている場合は,これらに記述します.要するに,優先度の高い初期設定ファイルに記述しなくてはならないということです,

(require 'mozc)(set-language-environment "Japanese")
(setq default-input-method "japanese-mozc")

この設定が反映されると,Emacs 上でキー[Control]+[\] を押すことで日本語入力の On/Off ができます.しかし,このままでは,XIM の起動も可能なので,厄介なことが起きます.XIM では,インライン変換できません.そこで,Emacs では XIM の起動を抑制するために,「~/.Xresources」に以下を記述します.

emacs.useXIM:false

この設定は,システムを再起動しても反映されません.この設定を反映させるためには,以下のコマンドを実行する必要があります.

$ xrdb ~/.Xresources

システム再起動後,Emacs では [Control]+[\] でのみ emacs-mozc の IM が On/Off します.私の場合,Macintosh の漢字トーク 6.x の時代から [Shift]+[space] に指が慣れているで,初期設定ファイル「~/.emacs.d/init.el」に以下を追加します.

(global-set-key (kbd "S-SPC") 'toggle-input-method)
(add-hook 'mozc-mode-hook
   (lambda()
      (define-key mozc-mode-map (kbd "S-SPC") 'toggle-input-method)))

この設定により,Emacs 上ではキー[Shift]+[space]で日本語変換の On/Off ができます.以上で設定は完了です.

まとめ

ここで示した設定を行うことにより,Emacs 上で次のことができるようになりました.

  • 日本語の IME に mozc が使える.
  • emacs-mozc を使うことにより,日本語のインライン変換が可能.
  • [Shift]+[Space]キーで,IMEの On/Off が可能.

Mozc の設定

Mozc を使いやすくするために,以下の設定を行っています.

  • 予測変換機能を停止しています.予測変換が動作していると,日本語入力がもさっとした感じです.また,私は予測変換を使うと思考が妨げられるので,そんなものは邪魔でしかありません.Mozc の設定で,「サジェスト」の項目で,「入力履歴からのサジェスト自動表示を有効にする」と「システム辞書からのサジェスト自動表示を有効にする」のチェックマークを外します.

アプリケーションのインストール

LaTeX

LaTeX も texlive に移行します.すでに,texlive の人は以下の操作は不要でしょう.

texlive をインストールするためには,まずこれまでの TeX システムをアンインストールします.Synaptic パッケージマネージャを使うと簡単です.次に texlive をインストールします.

$ sudo  apt-get  install  texlive

そして,日本語環境をインストールします.

$ sudo  apt-get  install  texlive-lang-cjk

アップデート

アップデートの時に,「リポジトリ情報のダウンロードに失敗しました」とダイアログが表示されることが有ります (図6).この場合は,以下のコマンドを実行します.

$ sudo rm -vf /var/lib/apt/lists/*
$ sudo apt-get update
アプデートエラー:リポジトリ情報のダウンロードに失敗しました
図6: アプデートエラー:リポジトリ情報のダウンロードに失敗しました

その他

  • 通常,仮想コンソールはControl+Alt+F1で起動します.私の場合は,何故か起動しません.いろいろ試したところ,Control+Alt++F1で仮想コンソールが起動しました.はメタキーと言われるやつで,HappyHacking Keybord ではダイヤモンド(ひし形)です.
  • 新たにハードディスクを接続し再起動した際に,ログインできなくなりました.パスワードは通るのですが,すぐにログイン画面戻ります (ログインループ).原因は,いい加減なハードディスクのマウントでした.マウントの設定ファイル「/etd/fstab」を直したところ,ログインができるようになりました.このファイルの修正は,仮想コンソールでログインし,fstab を書き直します.その設定は,「ハードディスクの追加」に書かれています.

ページ作成情報

参考資料

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    by G-Tools
  2. Happy Hacking Keyboad のキー設定は,「Ubuntu 15.04: キーボードのカスタマイズ設定」を参考にしました.
  3. Samba の設定パラメーターについては,「Sambaサーバの設定:tech.ckme.co.jp」が分かりやすいです.

更新履歴

2015年10月25日 新規作成
2018年03月17日 その他の記述,仮想コンソールとログインループについて説明.


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