Yamamoto's Laboratory
Ubuntu
モバイル
   14.04
   16.04
   vmware
 ThinkPad E460
   vmware
VMWARE

モバイルVMware の設定lenovo ThinkPad E460

モバイルパソコン用に lenovo ThinkPad E460 を使っています.最初は Linux 専用で使っていました.しかし,Windows のアプリケーションを使うことも必要なことがあり,VMware で二つの OS (Windows, Linux) の両方を使えるようにしました.

目次


はじめに

動機

これまで,私はノート PC には,Linux (Ubuntu) のみをインストールして使っていました.ただ,これだと少し不便なことが起きました.たまに,仕事の書類で Microsoft Office (Word, Excel, PowerPoint) を使わなくてはならない時です.LibreOffice を使っても限界があります.

Think Pad E460 の準備

Ubuntu が入っていた SSD を取り外し,新たに 500 GB の SSD を取り付けました.それに,Windows 10 をインストールしました.

仮想マシンの設定

Ubuntu のダウンロード

予め,ゲストOSの Ubuntu 16.04 をダウンロードします.私は他のPCでも使っている「Ubuntu 16.04 LTS 日本語 Remix」をダウンロードします.iso ファイルは,「Ubuntu 16.04 LTS 日本語 Remix リリース | Ubuntu Japanese Team」からダウンロードできます.ここから,ファイル「ubuntu-ja-16.04-desktop-amd64.iso」をダウンロードしました.

VMware Workstation Player のインストール

Ubuntu の設定

基本設定

以下の設定は,ハードディスクに Ubuntu 16.04 をインストールした時と同一です.

追加設定

コマンド ls の変更

ls コマンドの出力が,下に示すように非常に見づらい場合があります.

yamamoto@ubuntu:~/host/Dropbox/collaboration$ ls
      TokyouUniv_UesakaLab  old_E460  peach

ディレクトリー old_E460 が見えにくいです.文字色がシアンで,背景がグリーンです.この組み合わせは悪いので,色の設定を変更します.その手順は,以下のとおりです.

  1. コマンド ls の色情報をファイルに書き出します.
    $ dircolors -p > ~/.colorrc
    この色情報のファイル「.colorrc」を見ると,およその設定が分かります.
  2. ファイル「.colorrc」の一部を以下のように変更します.
  3. # OTHER_WRITABLE 34;42 # dir that is other-writable (o+w) and not sticky  コメントアウト
    OTHER_WRITABLE 34 # New Setting
  4. 次のコマンドで,変更した設定を反映させます.
    $ eval `dircolors ~/.colorrc`
  5. 自動的に色設定が変更されたファイル「.colorrc」を読み込むために,「.bashrc」に以下を記載します.
    eval `dircolors ~/.colorrc`

ハードウェアーに関わる設定

キーボード

私は lenovo E460 は英語キーボードに交換しています.

  1. キーボードのモデル他を設定します.
    $ sudo dpkg-reconfigure keyboard-configuration
    設定項目 設定内容
    モデル標準 101 キー PC
    由来する国英語 (US)
    レイアウト英語 (US)
    AltGr キーAltGr キーなし
    コンポーズキーコンポーズキーなし
    X サーバーを強制終了いいえ
  2. 右上の歯車に似たアイコンをクリックし,システム設定 言語サポート を選択します.そして,「メニューとウィンドウの言語: 日本語 > English」,「キーボード入力に使う IM システム: fcitx」と設定します.
  3. メニューの左端の アプリケーション システムツール Preferences Fcitx の設定を選択します.入力メソッドを「Mozc > キーボード-英語(US) > キーボード-日本語」の順にします.

ホストのディレクトリー (フォルダー) のマウント

設定

ホスト OS (Windows) のディレクトリーをマウントするためには,ホスト OS で起動する VMware Workstation Player を設定する必要があります.その設定方法を示します.

VMware Workstation Player を起動し,仮想マシン (ゲスト OS) を選択します.そして,右下の「仮想マシンの編集(D)」をクリックします.すると,ダイアログ「仮想マシンの設定」が表示されます.その中から,タブ「オプション」を選択します.そして,共有フォルダーを選択した後,[追加(A)] をクリックし,ホスト OS 上のフォルダーのパスとゲスト OS 上でのディレクトリー名称を設定します.共有は「常に有効」が良いでしょう.そして,[OK] をクリックします.これで,設定完了です.(図1)

図1: 仮想マシンの設定

ゲスト OS の設定

ゲスト OS は,ディレクトリー「/mnt/hgfs」以下にマウントされます.自動的に,マウントされるようにゲストOS を設定します.設定は,「ubuntu 16.04 インストール(2) vmware tools - kashiの日記」を参考にしました.

  1. ディレクトリーを作成します.私は,ホームディレクトリーにサブディレクトリー「host」を作成しました.
    $ sudo mkdir /home/yamamoto/host
  2. ホスト OS のディレクトリーがマウントできることを確認します.
    $ sudo vmhgfs-fuse -o allow_other -o auto_unmount .host:/ /home/yamamoto/host
    マウント後,コマンド「cd /home/yamamoto/host」で,ディレクトリーを移動します.そして,ファイルやディレクトリーを確認します.
  3. 自動的にマウントするために,「/etc/fstab」を編集します.
    .host:/ /home/yamamoto/host fuse.vmhgfs-fuse allow_other,auto_unmount,defaults 0 0

アプリケーションのインストールと設定

  1. Python 3 のインストールは,以下の通り.
    • pip のインストール
      $ sudo apt install python3-pip
    • numpy のインストール
      $ python3 -m pip install numpy
    • matplotlib は pip をアップグレードの後にインストール
      $ python3 -m pip install --upgrade pip
      $ python3 -m pip install matplotlib

ページ作成情報

参考資料

  1. コマンド ls の出力の色の設定の変更は,「ls で表示されるファイルのカラー表示について」を参考にしました.
  2. ホスト OS のディレクトリーをゲストOSにマウントする方法は,「ubuntu 16.04 インストール(2) vmware tools - kashiの日記」を参考にしました.

更新履歴

2020年05月09日 ページの新規作成


no counter