Fedoraインストール記録
fedora core およびアプリケーションのインストール記録です.
目次
Fedora Coreのインストール
私が使用しているのパソコンのハードディスクは,SCSIとIDEが混在している.おまけに,Windows 2000とFedora Coreとのデュアルブートである.標準とは異なるので,いつも linux のインストールに苦労する.今回,Fedora Core 5 を再インストールしたので,忘れないうちに,手順を書いておく.
ハードディスクの構成は,次のようになっている.そして,sda を起動ディスクとしたい.
ハードディスクの構成
hda(IDE) |
windows のデータが入っている |
sda(SCSI) |
windows のOSやアプリケーションなど |
sdb(SCSI) |
linuxの/bootと/(ルート),swap |
sdc(SCSI) |
linuxの /home ディレクトリー |
以下のようにして,インストールした.もっと良い方法があると思われるが,取り合えずインストールできたし,起動も問題ない.
- IDEのハードディスクをパソコンから取り外す.
- BIOSの設定で,ブートの順序をSCSIをIDEよりも優先にする.
- まずは,Windowsをsdaにインストールする.linuxの後にwindowsをインストールすると,MBRを書き換えてしまうので,linuxが起動できなくなる.
- 通常の通り,linuxをインストールする.ただし,以下通りにする.
- GRUBブートローダーは,sdaのMBRにインストールする.
- linuxをインストールするsdbのパーティションを削除して,再設定する.削除しないで,以前のままで,formatしてインストールすると,GRUBの起動中に止まってしまう.理由は,分からない.
- linux と windows のデュアルブートに問題がないことを確認した後,IDEのハードディスクをパソコンに接続する.
Fedora Core 6以前
Adobe Reader
以下の通り.
- Adobe Readerを配布しているwebページに移動.
- Linuxのrpmのバージョンを選択する.そして,ダウンロードボタンを押す.そうすると,自動的にダウンロードされる.
- ダウンロードしたディレクトリーに移動して,rootで,以下のコマンドを実行.
# rpm -Uvh AdobeReader_jpn-7.0.5-1.i386.rpm
以下のようなエラー — 複数行に書いてあるが実際は一行 — が出ることがある.
/usr/local/Adobe/Acrobat7.0/Reader/intellinux/bin/acroread:
error while loading shared libraries:
/usr/local/Adobe/Acrobat7.0/Reader/intellinux/lib/libJP2K.so:
cannot restore segment prot after reloc: Permission denie
解決方法は,ここに書いてあった.以下のとおり.
# chcon -t textrel_shlib_t /usr/local/Adobe/Acrobat7.0/Reader/intellinux/lib/*.so
# chcon -t textrel_shlib_t /usr/local/Adobe/Acrobat7.0/Reader/intellinux/plug_ins/*.api
anthy
いままでATOKXを使ってきたが,Fedora core 5に変えたのを機に,anthyに乗り換えてみようと思っている.ATOKXの変換効率は申し分ないのだが,インストールが面倒である.この点が改善されれば,ATOKXを使いつづけるのだが・・・.JUSTSYSTEMは何を考えているのだろうか?
インストール
anthyは,Fedora core 5のインストールと同時に使えた.問題は,emacsを使うときである.以下のようにして,取り合えず使える環境にした.
- emacs 用の lisp である anthy-el をインストールする.
# yum install anthy-el
- 設定ファイルの .emacs に以下の記述を追加する.1〜2行目が anthy を使うときの記述である.3行目で shift-space で anthy をon/off している.4〜5行目は,句読点の設定である.3行目以降は,好みで変えればよい.
(load-library "anthy")
(setq default-input-method "japanese-anthy")
(global-set-key [?\S- ] 'anthy-mode) ;shift-space日本語on/off
(anthy-change-hiragana-map "," ",") ;句読点の設定
(anthy-change-hiragana-map "." ".")
- 変換のとき,見えにくかったので,以下のように色やアンダーラインを設定した.
;変換時の文字の色
(set-face-foreground 'anthy-highlight-face "black")
;アンダーライン消去
(set-face-underline 'anthy-highlight-face nil)
(set-face-underline 'anthy-underline-face nil)
(set-face-background 'anthy-underline-face "dark blue")
- このままだと,shift-space で scim が on/offしてしまうので,.bashrc に以下の記述を追加する.
alias emacs="XMODIFIERS=@im=none emacs"
これで,なんとか使えるようになった.変換効率はATOKXよりも悪いが,今後の発展に期待する.辞書を鍛えれば普通に使えるだろう.いままで使ってきたATOKの辞書がanthyに変換できれば,言うことない.誰かが開発してくれるのを待つことにしよう.
私の.emacsの設定は,この(.emacs) ようになった.これで,いままでとおりemacsで日本語の文章の作成には支障のないレベルになった.
emacs以外は,scimを使っている.これは,ATOKに似た設定ができるので,あまり違和感はない.
参考
以下を参考にして,anthy の設定を行いました.
ATOK for Linux
しばらく,anthyを使ったが漢字の変換精度が悪いのでATOKに戻ることにした.anthyの変換精度については最初は我慢し使ううちに良くなると期待していたが,一向に改善されないので我慢の限界がきた.かなり辞書に単語を登録し,毎日数時間使ったが誤変換が相変わらず多い.
anthyはインストールが簡単だが,誤変換が多くストレスがたまる.それに対して,ATOKはインストールが面倒であるが,文章を書くときのストレスが少なくて済む.日々,文章を書く者にとっては誤変換が多いのは困る.
インストール
やはりと言うか,インストールは結構面倒であった.いろいろなサイトを調べ,なんとかインストールできた.忘れないうちにメモを残しておく.環境は Fedora core 5 である.
インストールは,以下の手順で行う.もちろん,作業にはroot権限が必要である.
- 「File "gtk.immodules" is not found.」というエラーが出るので,ソフトリンクを張る.コマンドは一行目と二行目にスペースをいれて,一行でタイプする.
# ln -s /etc/gtk-2.0/i686-redhat-linux-gnu/gtk.immodules /etc/gtk-2.0/
- compat-libstdc++の有無を調べる.
# rpm -q compat-libstdc++-33
もし,インストールされていなければ,yumを使ってインストールする.
# yum install compat-libstdc++-33
- ジャストシステムのFedora Core 5でのインストール方法のIII ATOK for Linuxをインストールするに従いインストールする.
- ジャストシステムのATOK for Linuxアップデートモジュールのページに従い,アップデートモジュールをインストールする.
- IMEのON/OFFについては,[Shift]+[スペース]キーでATOKのオン/オフを切り替えたいの通りにした.絶対に必要というわけではないが,私はこれまでの習慣に従いこの設定を行った.
- yum で iiimefc がアップデートされないように,/etc/yum.conf に以下を追加する.
exclude=iiimf*
- 再起動
これで,ATOKのパレットが現れるはずである.細かい設定は,パレットにより行うことができる.
Emacs の設定
EmacsでATOK for Linuxを使うための設定は,「IIIMECF で ATOK for Linux を使う」の通りにしました.ただし,unix socket ではうまく動作しなかったので,tcp を使っています.また,IMEのON/OFFは,[shift]+[space]としたかったので,先に示したwebページの .emacsと少し変えました.私の場合の.emacs のATOK関係の設定は,以下の通りです.
;;================================================
;; ATOK for linx の設定
;;================================================
(set-language-environment "japanese") ;; 日本語環境の設定
(set-default-coding-systems 'euc-japan)
(set-terminal-coding-system 'euc-japan)
(set-keyboard-coding-system 'euc-japan)
(setq emacs-ime "atokx2")
(if (equal emacs-ime "atokx2")
(progn
(require 'un-define)
(setq coding-category-utf-8 'utf-8)
(setq iiimcf-server-control-hostlist '("localhost"))
(setq iiimcf-server-control-default-language "ja")
(setq default-input-method 'iiim-server-control)
(require 'iiimcf-sc)
(define-key global-map [?\S- ] 'toggle-input-method)
(setcar default-mode-line-format "")
)
)
参考
ATOK for Linuxのインストールと設定は,以下のWEBページを参考にしました.大変,感謝しています.
freeglut
計算結果を表示するために,OpenGLを使っている.glutを使うことが多い.今のfedoraでは,freeglutを使うことになる.
freeglutを使う場合,glut.h をインクルードすることになる.コンパイルすると,このヘッダファイルがないとメッセージがでた.これをyumを使ってインストールすることにする.まずは,glut.h が含まれるパッケージを調べる.
# yum provides glut.h
すると,freeglut.i386に含まれることが分かる.後は,yumを使ってインストールすれば良い.
# yum install freeglut-devel
Fedora core 8
ptex
fedora関係のインストールに詳しいTMCosmosさんのFedora 8 インストール個人的ノートを参考に,日本語フォン,Acrobat reader,ptexをインストールする.
ATOK for Linux
インストール手順
以前の場合とほぼ同じ手順でインストールした.
- compat-libstdc++の有無を調べる.
# rpm -q compat-libstdc++-33
もし,インストールされていなければ,yumを使ってインストールする.
# yum install compat-libstdc++-33
- ジャストシステムの「Fedora
Core 6でのインストール方法(参考情報)」に従いインストールする.Fedora Core 6
用のインストールモジュールでインストールができます.ただし,次のように一部,イン
ストール方法を変えました.
- SELinuxのポリシーの変更は行わない.この場合でも,候補ウィンドウは正常な状態で表示された.
- フェイルセーフの端末ではなく,GNOMEを使いrootでインストールしました.
- /etc/yum.confに次の2行を追加します.
exclude=iiimf*
exclude=scim*
- IMEのON/OFFについては,[Shift]+[スペース]キーでATOKのオン/オフを切り替えたいの通りにした.絶対に必要というわけではないが,私はこれまでの習慣に従いこの設定を行った.
emacsの設定
IIIMECFで ATOK for Linux を使うに従い,次の通りに設定しました.
- IIIMECF-0.7.tar.gzを使いました.
- tcp接続でATOKを使うために /etc/iiim/htt.xml.conf のtcpの部分のコメントを削除しました .次の通りです.
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<iiimf>
<server>
<!--
<listen> directive:
Attribute:
type ... tcp : child directives: <hostname>, <port>
unix: child directives: <file>
-->
<listen type="tcp">
<hostname>localhost</hostname>
<port>9010</port>
</listen>
<!--
<listen type="unix">
<file>/var/run/iiim/.iiimp-unix/9010</file>
</listen>
-->
<!--
<acls> directive:
Attributes:
default ... permit
checkuser
password
deny
Child directives: <acl>
-->
<acls default="deny">
<!--
<acl> directive:
Attributes:
type ... permit
checkuser
password
deny
Child directives: <hostname>
-->
<acl type="permit">
<hostname>127.0.0.1</hostname>
</acl>
</acls>
<!--
<auth> directive:
-->
<auth>
<!--
<system> directive:
Attributes:
type ... permit
password
deny
<user> directive:
Attributes:
type ... permit
password
deny
name ... <username>
child: encrypted password
-->
<system type="password"/>
<!--
<user type="password" name="guest1">/a6BKSXLLSgPE</user>
-->
</auth>
<!--
<ssl> directive:
Attributes:
verify ... never
allow
try
demand
depth
child directives: <listen>, <CACertificate>, <Certificate>
-->
<!--
<ssl verify="allow" depth="1">
-->
<!--
<CACertificate> directive:
Attributes:
path
file
<Certificate> directive:
Attributes:
file
key
-->
<!--
<CACertificate path="/path/to/cacertificates"
file="/path/to/cacertificatefile"/>
<Certificate file="/path/to/certificatefile"
key="/path/to/certificatekey"/>
</ssl>
-->
</server>
</iiimf>
- .emacsのうち,ATOKに関わる部分は次のようにしました.私の.emacsはここにあります.
(set-language-environment "japanese") ;; 日本語環境の設定
(set-default-coding-systems 'euc-japan)
(set-terminal-coding-system 'euc-japan)
(set-keyboard-coding-system 'euc-japan)
(setq emacs-ime "atokx2")
(if (equal emacs-ime "atokx2")
(progn
(require 'un-define)
(setq coding-category-utf-8 'utf-8)
(setq iiimcf-server-control-hostlist '("localhost"))
(setq iiimcf-server-control-default-language "ja")
(setq default-input-method 'iiim-server-control)
(require 'iiimcf-sc)
(define-key global-map [?\S- ] 'toggle-input-method)
(setcar default-mode-line-format "")
)
)
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