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枠付き文章
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LaTeX枠付き文章LaTeX で文章を枠で囲む方法を説明します.現在は,高機能な枠には tcolorbox,単純な改ページ可能な枠には mdframed,短い文字列の枠には \fbox や fancybox を使うと分かりやすいです. 目次はじめに枠付き文章は,注意,定義,例,補足を本文から目立たせるときに使います.ただし,枠を多用すると重要な箇所が分かりにくくなります.本当に強調したい場所に限って使います. 枠の作り方は,用途で選ぶと迷いません.長い文章やタイトル付きの箱を作るなら tcolorbox,単純な枠で改ページも考えるなら mdframed,古い日本語文書の簡単な囲みなら ascmac,行中の短い文字列なら \fbox や fancybox を使います.
必要なパッケージをプリアンブルで読み込みます.TeX Live であれば,ここで扱うパッケージは通常インストールされています. \usepackage{tcolorbox}
\usepackage{mdframed}
\usepackage{ascmac}
\usepackage{fancybox}
すべてを同時に読み込む必要はありません.使う枠に必要なパッケージだけを読み込みます.なお,\fbox は LaTeX 標準の命令なので,短い文字列を囲むだけなら追加パッケージは不要です. 高機能なパッケージ (tcolorbox)tcolorbox は,枠付き文章を作る高機能なパッケージです.タイトル,背景色,枠線,角丸,影などをまとめて指定できます.新しく枠付き文章を書くなら,まずこのパッケージを検討します. \begin{tcolorbox}[
title=注意,
colback=yellow!8!white,
colframe=black,
arc=2mm
]
ここに注意書きを書きます.
\end{tcolorbox}
tcolorbox のオプションは [ ] の中に key=value の形で書き,複数あるときはカンマで区切ります.値を取らないオプションもあります.
色指定の yellow!8!white は「yellow を 8%,white を 92% 混ぜる」という意味です.title や colback などは後に書いた指定が優先されるので,\newtcolorbox で標準設定を作り,必要なときだけ #1 で上書きすると便利です. 同じ形の枠を何度も使う場合は,プリアンブルで独自の環境を定義すると保守しやすくなります. \newtcolorbox{notebox}[1][]{
title=注意,
colback=yellow!8!white,
colframe=black,
arc=2mm,
#1
}
\begin{notebox}
同じ書式の枠を簡単に使えます.
\end{notebox}
改ページできるシンプルな枠 (mdframed)mdframed は,文章を単純な枠で囲むためのパッケージです.枠内の文章が長くなったとき,ページをまたいだ枠を作れる点が便利です. \begin{mdframed}[
linewidth=0.8pt,
roundcorner=4pt,
backgroundcolor=gray!10
]
ここに長めの補足説明を書きます.
\end{mdframed}
mdframed のオプションも [ ] の中に key=value の形で書き,複数あるときはカンマで区切ります.線の表示・余白・背景色・タイトルなどをまとめて指定できます.
色を使う場合は,必要に応じて xcolor も読み込みます. \usepackage{xcolor}
\usepackage{mdframed}
日本語向けの定番枠 (ascmac)ascmac は,日本語の LaTeX 文書で昔から使われてきた枠付き文章のパッケージです.簡単な囲みをすぐ使える一方,細かなデザイン調整は tcolorbox の方が得意です. タイトル付きの枠 (itembox)itembox は,タイトル付きの枠を作る環境です.タイトル位置は,オプションで l,c,r を指定します. \begin{itembox}[l]{オイラーの公式}
オイラーの公式($e^{i\theta}=\cos\theta+i\sin\theta$)は,とても不思議
な式である.もともと,幾何学的な意味を持つ三角関数と,解析的な指数関数が,
虚数を介して,とても単純な関係にあることを示している.
\end{itembox}
角丸の囲み枠 (screen)screen は,角の丸い枠で文章を囲みます. \begin{screen}
ここに本文を書きます.
\end{screen}
ノート風の枠 (boxnote)boxnote は,リングノート風の枠を作る環境です.装飾が強いので,必要な場所だけに使います. \begin{boxnote}
ここに本文を書きます.
\end{boxnote}
影付きの枠 (shadebox)shadebox は,影付きの枠を作る環境です. \begin{shadebox}
ここに本文を書きます.
\end{shadebox}
短い文字列用の枠 (fancybox と \fbox)\fbox は LaTeX 標準の命令です.短い文字列や式を行中で囲む場合に使います.fancybox を読み込むと,影付き枠や二重枠などの命令も使えます. これらは引数に入る短い内容を囲む命令です.段落全体や複数ページにわたる長い文章には,tcolorbox や mdframed を使います. 影付きの短い枠 (shadowbox)\shadowbox は,影付きの枠で短い文字列を囲みます. \shadowbox{オイラーの公式($e^{i\theta}=\cos\theta+i\sin\theta$)}
単純な四角い枠 (\fbox)\fbox は,四角い枠で短い文字列を囲みます.追加パッケージなしで使えます.枠線と文字の距離は \fboxsep,枠線の太さは \fboxrule で調整できます. \setlength{\fboxsep}{4pt}
\setlength{\fboxrule}{0.8pt}
\fbox{オイラーの公式($e^{i\theta}=\cos\theta+i\sin\theta$)}
二重線の枠 (doublebox)\doublebox は,二重枠で短い文字列を囲みます. \doublebox{オイラーの公式($e^{i\theta}=\cos\theta+i\sin\theta$)}
細い角丸枠 (ovalbox)\ovalbox は,角の丸い細い枠で短い文字列を囲みます. \ovalbox{オイラーの公式($e^{i\theta}=\cos\theta+i\sin\theta$)}
太い角丸枠 (Ovalbox)\Ovalbox は,角の丸い太い枠で短い文字列を囲みます.先頭の O は大文字です. \Ovalbox{オイラーの公式($e^{i\theta}=\cos\theta+i\sin\theta$)}
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