Yamamoto's Laboratory
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LaTeXファイル

LaTeX 文書のファイルについて説明します.

目次


ファイル構成

LaTeX ではひとつのドキュメントを作成するために,複数のファイルが必要です.最終的には,pdf にします.その一方,Microsoft Word はひとつのファイルで全てのことを行います.LaTeX を使う場合,ファイルの構成を理解する必要があります.とは言っても,それほど難しいものではありません.

拡張子

LaTeXで使う主なファイルの拡張子を以下に示します.dvi と画像ファイルを除いてテキストファイルなので,内容を見ることができます.

ユーザー作成ファイル(本文)
*.tex LaTeX のソースファイル.
*.bib 参照文献 (bibliography) のデータベースファイルです.
*.sty スタイルファイル (style file).
ユーザー作成ファイル(画像)
*.* 各種画像ファイル.
*.xbb 画像の BoundingBox 情報などが書かれたファイル.
LaTeX 出力ファイル
*.aux LaTeX がいろいろな番号付けに使う補助ファイル (auxiliary file).
*.dvi LaTeX のタイプセッティング結果が書かれたバイナリーファイル.Device Independent file の略.
*.log LaTeX 処理時のログファイル (log file).
*.toc 目次 (table of contents) を作成するためのファイル
BibTeX 出力ファイル
*.bbl 参照された参考文献が書かれます.
*.blg BibTeX 処理時のログファイルです.

ソースファイルの分割

長い文章を書く場合,ファイルを分割するとソース (*.tex) の編集が容易になります.長いテキストファイルの編集は疲れるので,私は文書のクラスが report や book では,chapter (章) 毎にファイルを作成することが多いです.こうすると,章毎にファイルの編集ができます.長いテキストの編集から逃れるばかりではなく,複数の人で文書を作成するときにも便利です.具体的には,元となるファイル (root.tex) を,次のようにします.

\documentclass[オプション][ドキュメントクラス]
      プリアンブル
\begin{document}
	⋮
\input{chapters/chap_01}\input{chapters/chap_02}\input{chapters/chap_03}
	⋮
	⋮
\end{ducument}

このときのディレクトリーのツリーを図1に示します.ソースファイル中に \input{ファイルへのパス }が書かれると,そこにファイルが挿入されます.\input でのファイルの指定では,拡張子は有っても無くても同じように動作します.

\input の代わりに,\include を使うことができます.その場合は,そこで改ページが行われます.

図1: ディレクトリー構造.赤色: root.tex に取り込むファイル,青色: コンパイルにより作成されるファイル.

ページ作成情報

参考資料

  1. さんきちさんの「分割した LaTeX ファイルを subfiles を使ってコンパイルする」に分かりやすい説明があります.

更新履歴

2018年09月22日 ページの新規作成


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