レンタルサーバーValue Domain
Value Domain のレンタルサーバーの設定方法を示します.
目次
はじめに
Value Domain のレンタルサーバーV1プランの CORE-B を契約しました.会社の WEB サーバーとして使う予定です.個人のサーバーは,自宅の PC でしたが,管理がだんだんと面倒になりました.また,停止すると困るので,会社のサーバーはレンタルサーバーにしました.
WEB サイトの作成
Value Domain との契約
まずは,Value Domain と契約が必要です.様々なプランが用意されています.私は「レンタルサーバー V2プラン」を契約しました.
サブドメインの作成
WEBサイトを作成するためには,まずはサブドメインの作成を行います.その手順は,以下の通りです..
- Value Domain にログインします.ログイン後は,管理情報の管理サーバーに表示されるサーバーをクリックします(図).
- アカウント@サーバーの「新コントロールパネル」をクリックします(図).
- 左端の「ウェブ」をクリック後,サブドメインを追加をクリックします(図).
- ダイアログ:新しいサブドメインを追加が現れるので,www と入力します.そして,サブドメインを追加をクリックします(図).
- サブドメイン名が表示されます(図).
SSH 接続
公開鍵と秘密鍵の生成とダウンロード
まずは,SSH を使った接続が必要です.そのために,秘密鍵を作成する必要があります.その手順は,以下の通りです.
- 公開鍵と秘密鍵の生成
- Value Domain にログインします.ログイン後は,管理情報の管理サーバーに表示されるサーバーをクリックします(図).
- アカウント@サーバーの「新コントロールパネル」をクリックします(図).
- 左端の「ツール」をクリック後,「SSH設定」をクリックします(図).
- キーを生成をクリックします.すると,ダイアログ: SSH キーを生成 が現れますので,以下を入力します(図).
SSH キーを作成のための入力
キー ID |
鍵ファイルのファイル名になります. |
承認 |
チェックします. |
コメント |
何を書いてもOKです. |
キーサイズ |
デフォルトの 2048 で良いでしょう. |
パスワード |
鍵ファイルを使うときに必要なパスワードです. |
これらを入力後,作成をクリックします.
- すると,公開鍵と設定キーが表示されます.一般には,設定キーは秘密鍵と呼ばれます.
- 秘密鍵のダウンロード
- 左のツールのファイルマネージャーを選択します.そして,フォルダー: .ssh をダブルクリックします(図).
- キー ID で設定したファイル名のファイル(*_rsa)を右クリックし,ダウンロードを選択します(図).
- ブラウザの設定によっては,ダウンロードされた秘密鍵ファイルに拡張子「htm」等が追加されることがあります.この拡張子は不要なので,削除します.
- 秘密鍵 (***_rsa) は,ユーザーのホームディレクトリーの .ssh に保管します.Windows の場合は c:\Users\ユーザー名\.ssh\ です.
- 秘密鍵の削除 第三者に秘密鍵のダウンロードされるのを防ぎます.
- 左のツールのファイルマネージャーを選択します.そして,フォルダー: .ssh をダブルクリックします(図).
- 秘密鍵のファイル(*_rsa)を左クリックし,チェックマークをつけます(図).
- 右上の三連ドット (…) をクリックし,削除を選択します(図).
秘密鍵 (ppk) の作成
私は,SSH の接続に PuTTY を使います.そのため,ダウンロードした秘密鍵を ppk ファイルに変換する必要があります.手順は,以下の通りです.
- PuTTY の PyTTYgen を起動します.
- ボタン [Load] をクリックすると,ファイル読み込みのダイアログが現れます.先ほど移動した秘密鍵のファイル(***_rsa)を指定します.読み込むときには,ファイルタイプは「All Files(*.*)」にします.
- すると,この鍵をつくったときのパスワードの入力ボックスが現れますので,タイプします.正しいパスワードを入れると,読み込みに成功したというメッセージ「Successfully imported foreign key…」が現れます.ボタン[OK]をクリックします.
- ダイアログ「PuTTYgen Key Generator」が残ります.そして,ボタン[Save private key]を押します.適当な場所やファイル名で保存します.保存場所は,ユーザーのホームディレクトリーの .ssh です.Windows の場合は c:\Users\ユーザー名\.ssh\ になります.
- PuTTYgenを終了 (File → Exit) します.
SSH を使ったリモートホストに接続
SSH 接続用の秘密鍵を入手できたので,SSH を使った接続が可能です.リモートホストへの接続は,様々方法があります.その中で,代表的なコマンドを使う方法と PuTTY を使う方法について説明します.
コマンド
SSH コマンドを使った方法のコマンドは,次の通りです.
$ ssh -i ~/.ssh/秘密鍵_rsa ユーザー名@ホスト名
PuTTY
PuTTY を使った接続は,私のお気に入りの方法です.PuTTYを起動すると,カテゴリー別に様々な設定ができます.大事なところの私の設定を以下に示します.
PuTTY の設定
カテゴリ |
項目 |
設定 |
Session |
Host Name (or IP address) |
xxx.xxxx.xx 接続先のURL |
Port |
22 |
Connection type: |
SSH |
Load, save or delete a stored session |
通常はここから読み込んで実行. |
Connection Data |
Auto-login username |
設定したアカウント名 |
Connection SSH |
SSH protocol version: |
2 |
Connection SSH Auth Credentials |
Private key file for authentication: |
PuTTYgenで作成した秘密鍵ファイル(*.ppk) |
Connection SSH X11 |
X11 forwarding |
チェック(✓)する. |
Double Commander を使った SCP
私は Double Commander をファイルマネージャーとして使っています.これには SCP の機能があり,とても便利です.
公開鍵と秘密鍵
Double Commander で SCP を使う場合,公開鍵 (*.pub) と秘密鍵 (*.pem) が必要です.
- 公開鍵は,Value Domein から入手できます.
- Valune Domain にログインします.
- そして,管理情報の管理サーバーのサーバーをクリックします.そうして,アカウント@サーバーにある「新コントロールパネル」をクリックします.次に「ツール」をクリックし,ファイルマネージャーを選択します.
- フォルダー「.ssh」をダブルクリックします.
- そこにある公開鍵ファイル (*.pub) をダウンロードします.
- 秘密鍵 (*.pem) は,先の SSH の設定の「秘密鍵 (ppk) の作成」で作成した秘密鍵(*.ppk) から作成します.
- Puttygen を起動します(図).
- ボタン「Load」をクリックし,秘密鍵ファイル「C:\Users\yamamoto\.ssh\*.ppk」を選択します.パスワードの入力を求められますので,ppk ファイルのパスワードを入力します.すると,秘密鍵ファイルが読み込まれます(図).
- プルダウンメニューから [Conversions] > [Export OpenSSH key] を選択し,適当なファイル名(*.pem) で保存します.
以上で,公開鍵 (*.pub) と秘密鍵 (*.pem) の準備が完了です.
プラグインのインストール
Double Commander で SCP を使うためには,プラグインのインストールが必要です.その方法は以下の通りです.
- プラグイン「sftpplug」をインストールします.このプラグインは Total Commander Plugins からダウンロードできます.「SFTP 3.05」から「32+64 bit」をクリックすると「sftpplug.zip」がダウンロードします.
- ダウンロードしたファイルを解凍します.すると,フォルダー「sftpplug」が作成されます.
- このフォルダー sftpplug を「c:\Users\yamamoto\AppData\Roaming\doublecmd\」に保管します.
以上で,プラグインのインストールは完了です.
SCP の設定
プラグインのインストール後,SCP を使うための設定を行います.
- Double Commander を起動します.
- プルダウンメニューから [Network] > [Network Connect…] を選択します.
- キーボードの F7 を押します.
- ダイアログ「Create new directory」が表示されます.適切な名前,例えばサーバー名をタイプします.
- SFTPの設定を行います.私は以下の通りに設定しました.
Double Commander の SFTP のネットワーク設定
設定名 |
設定 |
Connect to: |
Auto で良いでしょう. www.omega-solutions.co.jp:22/home/omegasolutions |
User name |
omegasolutions |
Password |
☐ Use PuTTY agent (Pageant) パスワードは不要です. ☑ Protect password with password manager |
Public key file |
公開鍵ファイル (*.pub) を指定します. |
Private key file |
公開鍵ファイル (*.pem) を指定します. |
|
☑ Use SCP for data transfers (faster!) ☑ Use SCP for everythings (no SFTP) |
New files (Upload) |
644 |
New folders |
755 |
- ボタン [OK] をクリックすることで,設定が完了します.
最初の接続の時に,鍵ファイルにアクセスるためのパスワード (Passphrase for key "sshkey":) が聞かれます.設定したパスワードを入力する必要があります.
使い方
Double Commander を使いファイルのアップロードやダウンロードをする場合,以下の二通りの方法で設定したサーバーに接続可能です.
- プルダウンメニューから [Network] > [Network Connect…] を選択します.そして,現れる「Secure FTP」をクリックします.すると,設定したサーバーが現れますので,ダブルクリックします.
- ドライブのリスト中の \\ (Open VFS List) をクリックします.そして,「Secure FTP」をクリックします.すると,設定したサーバーが現れますので,ダブルクリックします.
Value Domain の html ファイルの保管場所は,ホームディレクトリー「public_html」です.これは「./domains/omega-solutions.co.jp/public_html」のリンクです.
ページ作成情報
参考資料
更新履歴
2023年5月19日 |
新規作成 |
2024年1月2日 |
「Double Commander を使った SCP」の記述追加 |
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